maki

神さまの轍 check point of the lifeのmakiのレビュー・感想・評価

2.8
ロードバイクの映画なので観たいなぁと思ってたら、地元では上映がなく、車で1時間半程で行ける隣の県の町が主催する映画鑑賞会が開催されたので観に行きました。(上映前の監督のトークショーは間に合わなかった)
無料上映なのに、ポップコーンも用意してあり、映画館気分で観れるとは思ってなくて、映画で町を盛り上げようとしてる意気込みは凄く伝わった鑑賞会でした。

おそらく監督の意図的な演出なんだろうけど、セリフや映像などでの説明的なものがかなり少ない。少なすぎてたぶんこういうことなんだろうな…?って考えながら観ないといけないのがちょっと疲れた。。
ロードバイクの事知らない人はもっとちんぷんかんぷんなとこもあったのではないだろうか?

特に気になったのは、ロードバイクを譲り受ける場面。2人の運命を分けるきっかけになった出来事なんだし、おばあちゃんとの会話がもう少し欲しい。

それならせめて、ラストくらい分かりやすく終わってくれたら…

かつての親友が夢を叶え、やりたい事を仕事にして、羨ましい存在になっていた。やりたい事も見つからずなんとなく今まできてしまった自分と最後はなぜか並んでいた…
そのあと一言でも欲しかった!

夢を叶えなくてもある日常の小さな幸せもあるし、夢を叶える事が必ずしも幸せではないというか、掴みかけても簡単には夢は叶わないというか、好きな事を仕事とは別に趣味として楽しむ事も出来る。ある意味現実的で夢のある話ではないのを映画としてまとめるのは難しいと思う。
自分は楽しく生きているか?あの頃は良かった?明日はどうか?来年は?今は?

やりたいテーマはなんとなく分かるけども、2人はそれで??を映画の中ではハッキリと完結してないので、よく言えばいろいろとその後の2人を想像で考えさせられるけど、青春ものならスッキリ爽快に観終わりたかったな。
若い監督さんだったので、今後に期待。

青春自転車映画なら、ヤングゼネレーションがおススメ。

同時上映の町内の人と作った短編映画はたった2日で作ったらしいのだけど、よく出来てたと思った。
maki

maki