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オトトキのtakのレビュー・感想・評価

オトトキ(2017年製作の映画)
3.5
THE YELLOW MONKEYの再集結ツアーを追ったドキュメンタリー映画鑑賞。シアターを出て僕の口から出たひと言。
「やっぱりいいよな」

それはイエモンの楽曲やロックスターとしてのカッコよさ、今どきの若手バンドは着ないド派手でゴージャスな衣装。それ以上に、バンドで音楽やること、一緒にバカやれる仲間がいることって、素敵なことだ。

この映画はファンサービス的なものではない。
平均年齢51歳のロックスターとしての現実も描かれる。ツアー中に父親を亡くした菊池兄弟が、父親が好きだった「球根」の演奏に込めた思い。
廣瀬が18歳になった息子との関係について語る様子。それぞれの思いをバックに名曲「Father」を歌う吉井。

そして原点や解散劇を振り返りつつも、彼らはこれからに目を据える。
エンドクレジットに流れる廣瀬作の「Horizon」はそんな先の地平へ向かう思いが込められているのだろう。

僕はメンバーと同世代だけに、このバンドには思い入れがある。それだけに上映時間が終わる頃、
彼らの姿になーんか励まされたような気持ちになった。若い頃もうちょっとハジけててもよかったのかな・・・と、時々思う年齢になってきたけど、
好きなことに遅いも早いもないよな。

うん。

音楽を奏でること、それを聴いて身を委ねる楽しさ。そして、それを同じベクトルで楽しんでくれる誰かがいること。
「やっぱりいいよね。」
彼女はそう言って、パンフを大事そうに抱えて笑った。

あー!オレも「バラ色の日々」をライブ会場で一緒に歌いてぇー!
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