いわゆる王道的な話の展開で、回想部分が大きな割合を占めている。
そのせいか初代バーフバリの偉大さの前に、バーフバリJr.の魅力が霞んでしまっている。
前編のほうが楽しかった気もする。
とにかくカッコいいオモシロいお祭り気分にステータス全振りしてる。
話の意外性や演出のリアリティ、そういうのすべて捨て去ってる。
笑いもあるなか、見えている終わりに向かって進んでいく悲哀に満ちた回想パート。
火の願掛け、川の神のご神体、背後からの弓矢による負傷、その他対比構造や勧善懲悪のストーリー、それぞれの人間の性格と生き方、丁寧に作りこまれてる。
王座さらには王宮を追われたバーフバリだけど、その求心力の高さから、「私たちの王」として崇められる。そんな彼は最後、心の王座に座して死を迎えるとこは、とにかくカッコいい。
叙事詩『マハーバーラタ』