勝ったのは農民だ

バーフバリ 王の凱旋の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分は前編はそこまで高評価ではなかったんです。理由は
⑴この監督の『マッキー』も面白かったし、何より(インド映画そのもの)がかなり面白いって言うイメージを持っていたので、ハードルの上がった状態で見てしまいました。それも良くなかったですし、

⑵ただでさえ、架空の王国の話な上に、過去の話なのか現在の話なのか、似たような風貌のキャラクターが多く区別がしづらいのもあり、頭が混乱することが多かったです。

だから、YouTubeで前作の5分弱のダイジェストを見て改めて内容を理解したうえで評判の高い後編を見ました。

前半から面白い戦闘シーンがかなりありました。リアリティーはあまりありませんが、それも含めてインドらしいなっていう、好感が持てます。
他のインド映画もそうですが、多分、CG技術に関しては『ターミネーター2』ぐらいの時のハリウッド映画みたいで、そのCG映像技術に関しては、ハリウッドにだいぶ遅れをとってると思うんです。
でもそのCG技術にしても、「そんなわけねーだろ」っていう突っ込み所がずっと続くのは統一性があります。牛に火をつけて走らせるシーンは『十三人の刺客』で三池崇史監督もやっていましたけど、あそこだけあからさまなCGで、観てる自分は、ちょっと気持ちが冷めてしまうんです。
今作はそういうのはありませんでした。

あと、YouTubeにもありましたが、城の中に入る方法を考えた人は、天才ですね。
ドラゴンボールの桃白白の移動方法を見た時以来の衝撃です。

役者もいいです。
悪役の絵に描いたような悪役芝居。
クマラという新キャラもいいですね。愛すべき駄目人間ですよ。
そして今回、主人公の随身のカッタッパが、キャラクターとしてかなり立ってます。いい役です。

自分のなかでは『きっと、うまくいく』はさすがに超えませんが、面白いです。前編だけ見て終わるのはもったいないですね。