よしおスタンダード

生きる街のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

生きる街(2018年製作の映画)
3.3
No.3322

『夏木マリの引き出し』

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※監督の告発騒動のことには触れません。

少し前に見た『パーマネント野ばら』にも出ていた、夏木マリの表現力の引き出しの多さにとにかくびっくり。

いわゆる「お芝居をずっと見ていたい系」。

そこへ佐津川愛美や堀井新太たち若手が加わって、「演技合戦」としては見ごたえがある。

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しかし、単純に長い・・

体感として2時間半くらい見てる感覚。

もう少しコンパクトにできないものか。

そもそも、軸が多すぎる。

千恵子(夏木マリ)の抱える苦しみの軸、

その子供たち、佳苗(佐津川愛美)と、哲也(堀井新太)それぞれの軸が加わるまではよしとしよう。

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ドヒョン(イ・ジョンヒョン)の軸、いる??

彼が韓国人である必然性というのは、ストーリーを見れば確かになるほど、なんだけど(しかも石倉三郎ならいかにも正義漢っぽい、そういうことをやりそうというw)、

どうも、彼が絡んできたことによって尺が伸びちゃったような感じがする。

当時、彼が本作に出演したことが、どれだけ宣伝効果になったのかよくわからないが(ちなみに私はこの映画、今まで一切聞いたことがなかった)、

なんだか、彼ありきで企画が展開したのでは、とも思ってしまう。