No.3322
『夏木マリの引き出し』
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※監督の告発騒動のことには触れません。
少し前に見た『パーマネント野ばら』にも出ていた、夏木マリの表現力の引き出しの多さにとにかくびっくり。
いわゆる「お芝居をずっと見ていたい系」。
そこへ佐津川愛美や堀井新太たち若手が加わって、「演技合戦」としては見ごたえがある。
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しかし、単純に長い・・
体感として2時間半くらい見てる感覚。
もう少しコンパクトにできないものか。
そもそも、軸が多すぎる。
千恵子(夏木マリ)の抱える苦しみの軸、
その子供たち、佳苗(佐津川愛美)と、哲也(堀井新太)それぞれの軸が加わるまではよしとしよう。
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ドヒョン(イ・ジョンヒョン)の軸、いる??
彼が韓国人である必然性というのは、ストーリーを見れば確かになるほど、なんだけど(しかも石倉三郎ならいかにも正義漢っぽい、そういうことをやりそうというw)、
どうも、彼が絡んできたことによって尺が伸びちゃったような感じがする。
当時、彼が本作に出演したことが、どれだけ宣伝効果になったのかよくわからないが(ちなみに私はこの映画、今まで一切聞いたことがなかった)、
なんだか、彼ありきで企画が展開したのでは、とも思ってしまう。