Elijah

マーシャル 法廷を変えた男のElijahのレビュー・感想・評価

4.5
ひしひしとその想いが伝わってくる作品で、とても見応えがあった。
お目当てのチャドウィック・ボーズマン単独主演作のようで実のところはジョシュ・ギャッドとのバディ物でもあって。
マイノリティ同士(黒人とユダヤ人)がいつしか共に立ち上がっていく様が胸に迫る。
チャドウィック・ボーズマンがもともと持ち合わせている気高さがやはりこの作品でも活かされていて、実在の役がとても似合っていた。
もう一人のお目当てのダン・スティーヴンスは“代々イェール卒のボンボン”役を嫌味に演じていて、全くこの役に好感が持てず流石の一言。
一番印象に残った言葉はエンドロールに挿入されるサーグッド・マーシャル本人の「大勢の人々、時には私の息子でさえもが──“昔は そんなだったの?”と──信じられないという顔で私を見る。だが、この国には今もなお──過去に戻ろうとする動きがある。差別は存在するのだ、より巧妙に・・・」。
Elijah

Elijah