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となりの怪物くんのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

となりの怪物くん(2018年製作の映画)
4.7
行動予測不能な超問題児の春(菅田将暉)と、ガリ勉で冷血の雫(土屋太鳳)。二人とも恋人はおろか友達もいなかったが、高校1年生の4月、雫が隣の席で不登校の春の家に嫌々プリントを届けに行ったことがきっかけで出会う。それ以来、春は雫を勝手に“初めての友達”に認定し、さらに唐突に「雫が好き」と告白する。無関心だった雫も、春の本当の人柄に触れ、次第に惹かれていく。やがて二人の周りには、ネット上にしか友人がいなくて恋愛に臆病な夏目(池田エライザ)、引っ込み思案で春に片想いする大島(浜辺美波)、中学の頃の春の友人だったササヤン(佐野岳)ら、個性豊かな友達が増えていく。そして春のライバル・ヤマケン(山田裕貴)の登場により、初めての三角関係も勃発する。一方、春と春の兄・優山(古川雄輝)、従兄のみっちゃん(速水もこみち)との間に隠された過去の秘密とは……?
ろひこ作の同名少女漫画を映画化。
母親とのトラウマから勉強のことだけ考えて生きてきた雫が、破天荒でナイーブな春との関係の中で、友人関係や恋の楽しさや痛みを知り成長していく瑞々しい青春模様を、雫との友情やみっちゃんへの恋を通して臆病だった恋愛に一歩踏み出す夏目や春への片想いを通して臆病だった自分から一歩踏み出した大島などの甘酸っぱ切ない青春模様、雫の「期待して叶わないこと」の恐れや春への嫉妬に向き合っていく葛藤春の怪物になった切ない理由を絡めて、アオハルそのものの青春群像劇に仕上がっている。
クールな表情の中で揺れ動く心情を丁寧に演じた土屋太鳳、破天荒でナイーブな怪物くん春がはまっている菅田将暉、恋愛に臆病だけど恋に憧れる少女夏目という役柄と学園祭でのゴスファッションがキュートな池田エライザ、控え目な眼鏡っこが光る浜辺美波、速水もこみちの良き兄貴ぶりが、印象的。