タクシー運転手のヴィマルはある時偶然に幼い頃の初恋の相手を客として乗せる。
理想の女性だとフィルターをかけていた彼女に徐々に距離を詰めていくが自分の想像していた彼女とは少し違った。
そんなお話。
彼女に対しての執拗さがちょっと異常で、故に態度の変化もガクンと激しく
一歩違えば完全にストーカーでしかないんですが
ヴィマルの気持ちも解らんでもないような、解らんような、ううん。難しい。
ただ彼女にとっては物凄く辛い世界で
隠し通していた、見せたくなかった自分を知られて
"そんなに純潔なのか?"って言葉を投げかけられた時の彼女の心情を考えると泣けてくる。
「貴方といると守られてる気がした」
そんな"貴方"には一番言われたくない言葉だろう。
彼女は余り多くの自分を語らなかったけれど
どんな職業なのかは安易に想像がつくし
その生活になるまでの過程は決して楽ではなかったんだろう、と思う。
だからこそ、ヴィマルの存在は今の彼女にとってある意味大きなものだったはず。
車中のシーンがメインなのですが
助手席か後部座席かによって心情が語られてる感じが良かった。
最後の雨でのエンドクレジットは秀逸。