…人生は繰り返す。これを輪廻って言っていいかは知んないが、その退屈さの中に光を、希望を、見い出せばいいだけ。…【親は子に何を付与するのか】…でもなんかオカシイ。個人と社会の関係、親と社会の関係が破綻して、その子と社会のはなればなれのうすれたかんけいは、みなさんどうおもいますか?おんがくはプリミティヴになりもうセカンド・パンクははじまっている。3 2 1 0 というダウンビート。そんな感覚を見事キャプチャーすることに成功した。僕が4歳の頃の映画。アメリカの女性の映画監督が撮った。誰よりも静かに、歴史の鎖に繋がれている。…【これから日本に何を期待しますか】…笑っていたいよね。でも、誰と?気が触れそうになる瞬間というものを映画だけが赦された撮影と編集の妙で描いてゆく。セーフティ・ネットについての考察であり、レオス・カラックスとポール・トーマス・アンダーソンの証明し難いミッシング・リンクでもある。…【私がワタシ≒世界に何をした?】…1970年イギリスはワイト島でザ・フーがここは資本主義の極北です、果てですよと金字塔的なパフォーマンスをしました。その後、2, 3回のパンクがあって、この映画は明らかにパンクであり、TV-Video-Film的な作りはNetflixの鋭いドキュメンタリーのようで。また巻き戻し1968年のエルヴィスはスペシャル・カムバックを、2002年のザ・ストロークスはそこをオマージュし、同年のザ・リバティーンズがビートルズの正統な後継で、ジュールズ・ホランドでの「ボーイズ・イン・ザ・バンド」「アップ・ザ・ブラケット」は後ろに陣取ったファン・ガールズのノリノリさにガチあがり。そんな輪廻の輪の中にいつづけなければならない。だからあと数年、この国もこの格差社会はつづくし、でも下向きの輪廻だとヤバいね。…【おんがくとえいがはあなたとここにいる】…その苦しみの中に闇を見い出すかも。サチモスが 頭だけ良いやつ もうGood night 広くて浅いやつ もうGood night と歌ったあの夜。それはよく分からなかった。自分はそうじゃないやつになれば良いんだなとしか。今ならSNS/AIに潜むアルゴリズムが、個々のユーザーに一つの高度に特化した嗜好性を与えることの恐怖を、無意識に言い当てていることが分かる。まあ、つまり俺らは本来、学び続けるし、あらゆるもののハブだという話。広くて深い、こわばるファンクネス。2004年イギリスはブリクストン・アカデミーでニック・ケイヴは無我夢中で踊った。この映画には『ファイヴ・イージー・ピーセス』のジャック・ニコルソン、『ベルリン・天使の詩』のニック・ケイヴ、『アンダー・ザ・シルヴァーレイク』のアンドリュー・ガーフィールドを彷彿とさせる男が出て来る。それだけでガチあがる。…【致命的に欠けたスプリット・ディオプター・ショットって?】…手前と奥のどちらにもピントが合った印象的なショットを映画好きなら一度は観たことがある。ブライアン・デ・パルマやタランティーノ、『大統領の陰謀』や『パリ、テキサス』、スコセッシの『沈黙 -サイレンス-』の掟破りの活用も個人的には記憶に新しい。映画にしか出来ず、これは映画であるという証明のようなもの。直近の映画では『ラストナイト・イン・ソーホー』のバーの女主人とエロイーズがスピリットについて束の間の語らいのシーンでそのショットがある。また(すぐ)片方がボヤけ意見の相違、分断を表現していたが(だからエリーの超能力が活きる)。もう一つ、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でクリフとジョージの間にボヤけた光が縦に差し入っている(これは通常のレンズなんだけど、件のショットに見えた)。とにかく親と子、母親と子、男と女、子と社会、個人と社会の、断絶を描くんなら、使ってほしかった。…【物憂げな6月の雨】…は過ぎ去った。7月10日参院選後の世界はもう覚悟が出来ている。相変わらずジメジメした雨は降るし、致死的な熱波が襲うだろう。因果応報を超える奇跡だって?現代日本に暮らす若者を救う奇跡は起こらないだろう。…