ポルりん

秘蜜の国のマリスのポルりんのレビュー・感想・評価

秘蜜の国のマリス(2010年製作の映画)
1.6
クソ映画マイスターで有名なアルバトロス販売の「不思議な国のアリス」をエロパロディーに見せかけた作品。

あらすじ

辺境の病院に囚われていたマリスは黒ウサギの手によって解放され、思わず黒ウサギを追いかけて穴の中に飛び込む。
そこは不思議で魅惑的な世界の入り口だった。
病院からの追手ジャバウスキーから逃れながら、今まで感じたことのない官能によって心も身体も大人になっていくマリス。

本来、フォロワーの方に紹介して頂いた「エロー・ポッターとヴァギナガンの囚人」を鑑賞する予定だったのだが、TSUTAYAのお取り寄せで検索しても引っ掛からなかったので断念し、今回は代わりに似たような作品をレンタルし、鑑賞する事となった。(せっかくのご厚意に応えられず誠に申し訳ありません)
一応レンタルする前にパッケージの裏を見ると「魅惑の国で"少女"から"大人の女"へ。」と書いてあっので、パッケージの中央にいる少女が不思議な世界で数々の経験を得て大人へと成長する話なのかと思っていた。

しかし、いざ鑑賞してみるとパッケージの中央にいる少女らしき人物は存在せず、代わりに出てくるキャラクターはどう考えても少女と形容するには無理があり過ぎるくらい老けているキャラクターであった。
もしあれを少女と形容するのであれば、黒木メイサだって少女と形容しても良いのではないだろうか・・・。

しかもあらすじを見る限り、如何にも清純な少女から淫らな大人へ変化するイメージを想像させるように書かれているが、良い肉体を持った男を見ると何の葛藤もなく直ぐに性行為をしてしまうので成長もクソもない。
性行為の内容を観ると、コスプレSEXやら激しめのプレイ、更にはコスプレレズプレイといったものまでやりなれた感じでプレイしているので、到底処女とは思えない。
どう考えても過去に数多の男と女とヤリまくっている。

また、道路の真ん中を全裸で歩いても特に羞恥心を感じないし、道端に生えている「きのこの山」にふりかけをかけたようなものを平気で食べるようなアホだ。
脳がイカレていない限り、誰もが食べたら人体に多大な影響があるとイメージ出来るだろう。
更には、IQが小動物くらいしかなさそうなチンピラにAV撮影をお願いされると即決でOKするし・・・。
貞操観念は緩すぎるし、ただの頭の悪いビッチじゃねーか!!

そういえば、本作にはビッチを追うジャバウスキーといった貧弱そうなメガネがいるのだが、こいつはトラックにぶつかっても無傷といった見かけによらず強靭な肉体を持っている。
だが、カメラのフラッシュを見ただけで気絶するといった超ビビりといった弱点もあり、直ぐにブチギレて銃を発砲したりと結構ユニークなキャラクターだ。
本作に登場するキャラクターは嫌いな奴が多いのだが、ジャバウスキーだけは割と好きなキャラクターである。

個人的に良いと思ったのは、ジャバウスキーのキャラクター性だけで後はクソだ。
てっきり「不思議な国のアリス」をパロディーを観られるのかと思っていたが、全くと言っていい程「不思議な国のアリス」感はなかった。
あらすじを読む限りではビッチが不思議な国に行くように想像してしまうが、別に不思議な国に行くわけでもない。
現実世界でジャバウスキーから逃亡中に色々な男性や女性と性行為をするだけの物語だ。
恐らくパッケージやタイトルを見ないで本作を鑑賞した場合、誰も「不思議な国のアリス」のエロパロディーだとは思わないだろう。

エロの面でもレズプレイ以外はあっさり終わってしまうし、撮影が下手なせいか女性陣が全然エロく見えない。
また、性行為中の音楽は大体はプレイ内容とマッチしているのだが、ラスト付近でDP(ダブルペニス)といったプレイをするシーンでジャズが流れるのだが、それに関しては全然マッチしていない様に思えた。

エロの面でも中途半端だし、パロディー性は皆無だし、勿論ストーリーや演出もゴミ。
レズ好きは満足するのかもしれないが、それ以外の人は後悔する可能性が非常に高い作品だと思う。
ポルりん

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