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ユー・ガット・メールのエディのレビュー・感想・評価

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)
3.6
ネットの出会い系サイトで知り合った二人の男女が、実はお互いが近所の商売敵とも知らずに恋を育んでいくユーモアに溢れたロマンス映画。「めぐり逢えたら」の監督らしく、すれ違い、もどかしい恋愛をユーモアを交えながら上手く描いていると思う。

NYの下町で母の代から児童向けの絵本専門店を切り盛りするキャスリーンは、最近出会い系サイトで知り合ったハンドルネームNY152という男性とのメールやり取りに夢中になっている。機微に溢れいろんな点で共通の話題を持つ彼に恋心を抱くまでになっていたのだが、そんな彼女は最近近所に値引き商売で急拡大している大型書店チェーンであるフォックスが出店したことで頭を悩ませている。
そのフォックスの御曹司であるジョーとキャスリーンは何度も会っているが、キャスリーンはジョーの仕事のやり方が気に食わないので毛嫌いしている。

そんなある日、キャスリーンは仕事の悩みをNY152を打ち明けたことで、二人はリアルで会うことになるが。。。

と書けば、展開は大体予想出来てしまう。

元ネタは雑貨屋の「桃色の店」で、赤ん坊のライザミネリが初出演した「グッド・オールド・サマータイム」も舞台がNYの楽器店に代わったが同様の設定だ。

手紙をメールに置き換えたくらいで、「リアルの世界で毛嫌いしている男が実は・・・」という設定は同じだ。

なので、最初の時点で結末も読めてしまうけど、それでも面白いのは随所にユーモアのセンスを感じるからだろう。トムハンクスとメグライアンがちょっと軽い気がするけど、肩の力を抜いて恋愛を楽しんでいる感は良く出ている。

それにしてもネット初期のメールのやりとりってもどかしかったんだなとべつの意味で感慨深く観てしまった。
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