ずどこんちょ

ユー・ガット・メールのずどこんちょのレビュー・感想・評価

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)
3.2
ニューヨークの街角でひっそり佇む伝統ある小さな児童書店を経営するキャスリーン。近くに大量納品、安売り大放出の大型書店が登場し、突然の経営難に。児童書を愛するキャスリーンは本を利益の道具として捉えているそんな大型書店の経営者ジョーを嫌うのですが……。
実は二人はインターネット上で各々気になるメル友がいて、なんとその相手がそれぞれキャスリーンとジョーなのです。

ネットが世に出てきてまだ間もない頃のラブストーリー。「You've Got Mail」という文言でさえ最近ではあまり目にしなくなりました。
「メル友」レベルならまだラブストーリーも作れるでしょうが、現代に置き換えればビデオ通話でお互い顔出しで交流できますから面白味に欠けます。文通がメル友になって、まだギリギリ“粋”が残っていた時代だったなと今になって感じます。

途中だいぶ眠たくなる展開もありましたが、終わり良ければすべて良し。
ラストシーンで“Over the Rainbow”が流れると、雪解けを迎えた春のNYのようにすべてのモヤモヤが解決したような清々しさを感じました。