ノッチ

リング 完全版のノッチのレビュー・感想・評価

リング 完全版(1995年製作の映画)
4.0
新聞記者の浅川は一見無関係に見える4人が同日同時刻に死んだことに興味を持ち、調査を始めた。

そのうち一本のビデオテープの存在にたどり着くが、そこには異様な映像と殺人予告メッセージが隠されていた…。

映画より先に作られた、2時間ドラマスペシャル『リング 〜事故か!変死か!4つの命を奪う少女の怨念〜』のビデオ化作品です。

劇場版『リング』が有名すぎて影に隠れている印象がある本作。

映画版よりもこちらのが原作に忠実で、特にすごく怖いっ!ってシーンはないものの、ストーリーがわかりやすく映画版より深いです。

完全なホラーである映画版に対し原作はサスペンス色が強く、少々地味。

サスペンスドラマ風といえばイメージしやすいか。

テレビの中からはいずって出てくるようなインパクトはないですが、話として面白い。

リングシリーズで、やはり本当に怖いと感じたのはこのTVスペシャル版だけです。

『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦も、もっとも怖い『リング』として上げたほど。

呪いのビデオの出来も、こちらのほうが意味不明でよかったです。

映画版は恐怖はあっても、おぞましさや物悲しさが全然無い。

TVスペシャル版はやっぱり「呪い」という部分以外はちゃんと人間の能力、人間の感情で描かれてるからいいですね。

映画版との大きな相違は浅川と高山の関係もそうだが、なにより貞子というキャラクターそのもので、こちらの貞子は映画とは違って美しくも儚い。

三浦綺音が演じる貞子の悲しくも妖しく美しいキャラクターが魅力的です。

貞子女優の中では、彼女が原作的雰囲気が最も出ていると思う。

とても綺麗です。

主演も二枚目演技派俳優の高橋克典によるもので好感が持てる。

あと、冒頭の方で最初に殺される女子高生役を、当時グラビアアイドルとして売り出し中の雛形あきこがやっていて、その怖がり方がなかなか良かったし可愛かった。

しかし、少しエロシーンが多い。

生前の貞子の登場シーンの大半は「おっぱいポロリ状態」といっても過言ではない。

貞子の大きなバストが・・・ふぅ・・・きれいでした。
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