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ゴールデン・リバーのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラザーズしばり2本目。
アメリカ映画はある程度セオリー通りというか、そろそろ山場、とかすんなり話が入ってくる作りになってるけどフランス映画って結構監督の独自のテンポになってる事が多いなーって印象持っている私。


今回もそれで、先も読めないし、物語のトーンも変わるし、こっちとしてはシスターズブラザーズが心配でずーっとハラハラ。
演出全てに抑制が効いてて、台詞で語り過ぎない、表情を映し過ぎないところがより人物の心情が伝わってきます。


自然の中で暴力、金、力を指針に生きることから脱皮していく4人。その描写が一際濃厚に美しく描かれていて、監督が力を入れてるのがわかります。演技派俳優4人が演じ過ぎてないのも良かった。


ジョン・C・ライリーが鉄壁のお兄ちゃんを演じてて素晴らしいんですが監督が映画を捧げたのが若くして亡くなったお兄様だったこと、弟チャーリーを演じたのがやはり若くして兄を亡くしたホアキンだったこと(ホアキンはそういう見方されるの嫌がるかもしれないけど)もあって愛してるって一言も言わないけど絶対強い絆があるのがわかるし、ラストがまさかのほっこり展開で驚いたけど嬉しかった。

音楽もデスプラとか、撮影も印影や色合い美しいし、衣装も凝ってるし、インテリアも良かった。実家のコーヒーカップが可愛い。あとルドガー・ハウアー流石の存在感!
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