Mino

ゴールデン・リバーのMinoのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます


すごくよかった

冒頭の燃えながら駆ける馬でもう心をつかまれた

「父親」そのものは実際に出てこないのに皆んなそれぞれ家父長制に苦しめられてきたのが伝わってきて、男のストーリーの象徴でもある西部劇でその苦しみを溶かしていく所にぐっときた

4人それぞれの馴れ合いが丁寧に描かれていた
ひとが歯磨きしてる姿であんなに笑うことがあるとは

兄弟だから兄弟やってる、だけでなく細かなやりとりで信頼関係を築いているんです、というのが伝わる描写が沢山あって2人の気持ちを理解しやすかった

モリスとウォームの喋り方が風のようで心地よかった〜2人が会社のマークをひっくり返してもおんなじだって笑ってるところがよかった

モリスが 35年の人生、今までずっと父親のことに縛られていたと言葉にする所で
いつまでも家族のことで苦しむのは多くの人にあることなんだと救われるような気持ちになった

ウォームがみんなの話を目を見てじっと聴くところ、いざ金を取るというときおそらくモリスをじっと見つめる表情がよかった…

最初はモリスからウォームにどんどん興味を持っていくのに、最期はウォームが ジョン、君の力になりたかったんだ、君と友達になりたかったと言う所も本当によかったあのだだっ広い荒野で、自分の夢と世界に向けるまなざしを分かち合える友を見つけられたよろこびはどんなに大きなものだっただろう。

普通に悲しいし遣る瀬ないがずっと暖かだった
Mino

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