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セブンティーン、北杜 夏のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

セブンティーン、北杜 夏(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

湧き水を使った豆腐屋の一人娘のヒロインは、ある日地元の日本酒造店の店主より直々に豆腐の配達を依頼される。しかし、彼女が店を訪ねた時には店主は死に瀕していた。配達代として受け取った封筒には遺言状が同封されており、そこには酒屋が所有する名水の権利をヒロインに譲り渡すと記されていた。しかし、遺言に反して酒屋の新社長は、名水を海外の資産家に移譲する計画を進めていて…という話。

このDVD借りた理由。タイトルが「茄子 アンダルシアの夏」に似ていると思ったから。でも、よく考えると僕は「茄子 アンダルシアの夏」を観たことはなかった…

日本で年に何作作られているか分からないくらい大量生産されているご当地映画の一作。
山梨県の田舎を舞台にしていて、冒頭の川とせせらぎと、自然豊かな町並みを自転車で走り抜けるシーンは名作の予感がしたのだが、残念ながら残り50分はダメダメな出来。1時間ちょっとの上映時間で見どころとなるシーンがほとんど無く、女子高生のラブストーリーとしても水源を巡った社会派ドラマ?としてもかなり中途半端な内容。ヒロインが恋をする青年がかなり年上なので相手にしてもらえずいまいち盛り上がらない。また、青年が死去した酒屋店主に肩入れする動機が曖昧で共感しづらい。そもそもいくら社長が所有権を持っているからといって、市民も使っている名水を何の相談もなく売り渡すのはムリがあるし、遺言を持っているヒロインを訪ねて社長がヤクザまがいの部下とともに高校に乗り込んでくるのは即ポリスの世話になる案件。

度肝を抜かれたのが終盤、ヒロインが想いを寄せる青年と社長との直接対決。ヤクザまがいの部下がいるのに社長がのこのこ一人でやってきてアホかと思っていたら社長がめちゃくちゃ強くて青年をボコボコに(^^)。そしてその青年を助けにヒロインが弓矢を持って登場。弓道部という設定はこのためだったのか。いや、矢が当たったら普通に死ぬし!

唯一良かったのは、主演の女優さんが今どきの女子高生口調で自然体に演じていたところ。松田美由紀の若い頃に似ている気が。
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