数多くのインド独立を扱った映画、例えば『ガンジー』(リチャード・アッテンボロー,英,1982)などと比較しても、それを凌駕するほど素晴らしく、心を動かされた作品だった。
この作品では、最後の総督、マウントバッテン卿は、妻とともに、全面的に善意の人と描かれている。しかし、彼のインドを平和裡に独立させるという努力は、結局は、結論が決まっていた大国間の政治力学の中で踊らされていた虚しいものだった。
そんなことよりも、私にとっては、作品の中で描かれているヒンズー男性とあまりにも美しいイスラム女性の異教徒間の恋は、どんな恋愛映画にも勝るとも劣らないほど切なく、胸を揺さぶられるものだった。
きっと、あなたは、映画の最後で、二度の感動に包まれることになる。
物語のラストとエンドロールの中で。