「リロ&スティッチ」に投稿された感想・評価

Jonathan
3.8
小さい頃観て、それ以来。
久しぶりに鑑賞。
「オハナは家族。家族はいつもそばにいる。なにがあっても。」

これは大人になってから鑑賞した方が心を掴まれる気がする。
ただの娯楽映画ではなく、孤独・家族などのメッセージ性が多く詰まった映画。アニメーションのキャラクターの行動がどんなに小さくともメッセージが伝わってきて、さすがディズニーと唸ってしまう。スティッチは特に。

それと音楽が素晴らしい。サウンドトラックを購入したいくらい。エルヴィス・プレスリーが好きな人には、よりオススメ。ここぞ、と言う時にエルヴィスの名曲を挟んでくる。思わず口ずさんでしまった。

オカルト好きには、たまらない演出が多い。エリア51だったり、CIAだったり。「この人が、あの事件に関わっているのか!」となる瞬間が最後の方であるので鑑賞前にムーのUFO特集とかを読むと、一層楽しめる気がする。

ただ「リロの成長」が後半描ききれてなかったのが残念。
正直「アナ雪」よりもいい作品だと思う。こういう、こじんまりしたディズニー映画をもう一度観たい。

5歳くらいなのに、エルヴィスを聴くリロ。渋い笑
がや
2.8
リロさん…ちょっと心配になる。
リロの姉さんがもっと幸せになって欲しい。
まき
4.0
リロもスティッチも可愛い
 この頃のディズニーのなかでは最も愛されている作品だろう。
 
 
■クリス・サンダース
 
 90年代を通して活躍したフロリダのスタジオが制作の中心となった2作目である(1作目は『ムーラン』で、本作ではナニの部屋にポスターが貼られているなど小ネタもある。3作目の『ブラザー・ベア』を最後に閉鎖となった)。監督のひとりはあのクリス・サンダースで、脚本やキャラデザも手がけているほか、なんとスティッチに声を当てている。もともとストーリーボード部門に所属し、『美女と野獣』などルネサンス期の作品で活躍してきたが、80年代からずっと温めてきた企画らしい。本作を観ていると、そんな作り手の愛がこもっている気がする。それだけに9. 11の煽りでクライマックスを直さなくてはならなくなったことが悔やまれる(幻のエンディングはスペシャルエディション版の特典なら観られるらしい)。最後の展開はちょっとメチャクチャだけど、別にどうでもよくなるくらい素晴らしい作品だった。
 
 本作はディズニーでは数少ない、原案なしの完全なオリジナルストーリーである。そのためか、舞台が(いちおう)現代である点をはじめ珍しい点や目新しい点が色々と目につく。
 とくに音楽では、挿入歌にエルビスの楽曲を使っている。既成の楽曲を使うこと自体『ファンタジア』『眠れる森の美女』『ファンタジア2000』しかなく、いずれもクラシックだった。しかも、1,2曲ではなく、7曲もである(うち2曲は別人が歌っている)。リロが彼のファンという設定や、スティッチがエルビスのコスプレ・モノマネをするというギャグなどが面白い。ほか、フラダンスのシーンで使われる現地の歌もある。
 そして悪人がいないのもこれまでにない点で、本作にとって必要な選択であり、また世界観にとっても最適だったと思う。何より大団円のその後を写真で見せてくれるエンディングが最高である。幸福感と見終えてしまった寂しさの入り交じった余韻が何ともいえない。
 
 このあとサンダースは、再びオリジナルのフルCG作品『アメリカン・ドッグ』を脚本・監督に就いたのだが、その最中でピクサー買収があり、ラセターによって降板させられる。同作からはサンダースの個性あふれるキャラクターなどが一掃され、『ボルト』と題名を改められて公開された。ディズニーを飛び出したサンダースとディーン・デュボア(共同監督)は、ドリームワークスで『ヒックとドラゴン』という新たなヒットシリーズを制作する。
 
 
■ダンボっぽい
 
 この作品は『ダンボ』のような小品をつくろうというコンセプトで始まった企画らしい。その影響だと思うが、舞台となるハワイ(カウアイ島)の背景美術には透明水彩が採用されている。手描きでの彩色自体が『リトル・マーメイド』(1989)以来だが、透明水彩となると『白雪姫』および『ダンボ』という戦前の作品にさかのぼらなくてはならない。しかし、単に目新しい試みをしたというだけでなく、本作のやたら長いプロローグでは、エイリアン、宇宙空間、宇宙船、光線銃といったSFガジェットが画面を満たす。ここでは背景にCAPSを用いられCGも駆使されているのだが、その対比によって、タイトルバック明けから始まる水彩で描かれたハワイの大自然が見事に際立つのである。
 
 キャラクターから銃器に至るまで全てが丸みを帯びていることも、そうかもしれない。これによって宇宙からハワイまで二極を移動しても、作品の統一感は不思議と損なわない。また、個性的というかややグロテスクであっても親しみやすく、要するにキモカワいいところが多くの人の心をつかんだようである。意外とシリアスな問題をとりあげている本作のトーンを明るく保つ役割も果たしている。キャラデザは監督のサンダースが手がけているのだが、『トイ・ストーリー』シリーズで大活躍のあのエイリアンも彼の手になるものであり、どうやら女子ウケするキモカワデザインが得意らしい。
 
 もうひとつ本作から『ダンボ』を感じたのは、ダンボと同様にスティッチも話せないことである。といってもダンボのように全くセリフがないわけではないが、そもそも凶暴でまともに会話する意思がなく、英語は分からない(このあたり微妙でご都合主義ぽかったがw)。この設定が情動面で非常にうまく生かされている。スティッチが覚束ない口調で「I’m lost」と言うと、それまでの乱暴者から途端に弱く哀れな存在に映るのだ。それにリロから聞いた彼女の亡き父親の言葉をスティッチが覚えていて、それを口にしたとき決定的な心変わりが生じてクライマックスへ、という流れも、この設定があるからこそ胸を打たれる。
 
 
■アニメーション
 
 奇怪なエイリアンが多数いるにもかかわらず、アニメーションはディズニーらしい正統な動きを取り戻した。最初から最後まで滑らかで丁寧、非の打ち所がない。『ラマになった王様』と『アトランティス』はいまいち気持ちよくなかったので、かなり嬉しかった。これ、これが観たかったんだよ! と思った。と同時に、もはやこれを観ることは叶わないのかと思うと泣けてくる。
 リロはアンドレアス・デジャ、スティッチはアレックス・クパーシュミットがスーパーヴァイザーを務めており、超ベテランによる抜群の安定感を誇る。また、ルベン・アキノの名前も脇役のデヴィッドとプリークリーにあるし、この出来映えも納得の豪華メンツである。ただ、フロリダのトップアニメーターであるマーク・ヘンが、フラダンスのシーン担当だったのが気になった。たしかにタイトル明けの見せ場であり相当な労作だけど、ストーリー上の重要度は低いし、メインキャラクターを担当してほしかった。ほか、フランスからアニメーターが多数参加している。パリスタジオのアニメーターはグレン・キーンの指導を受けてきたのだろう、『ターザン』以降名前を見かける。『ファンタジア2000』中唯一の傑作だった《火の鳥》もパリスタジオの人々が制作していた。
映画のスティッチかわいいな

ハワイアンな曲よい
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