鍋レモン

女は二度決断するの鍋レモンのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.4
⚪概要とあらすじ
『そして、私たちは愛に帰る』などのファティ・アキン監督と『戦場のアリア』などのダイアン・クルーガーが組んだ人間ドラマ。

ドイツのハンブルクで暮らすドイツ人のカティヤとトルコ移民のヌーリは、晴れてゴールインする。以前は麻薬の売買に関わっていた夫も結婚後はまじめに働き、息子にも恵まれて一家は幸せに暮らしていた。しかし、ヌーリの勤務先の前で爆発が起き、彼と息子が命を落とす。それがドイツ人によるテロだと知ったカティヤは……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“突然失った愛、癒えぬ悲しみ。この魂が私を突き動かす。”

「疑わしきは罰せず」

⚪感想
人間ドラマ作品。

終始暗く重い作品。

裁判シーンはとにかく胸糞悪い。

主人公らダイアン・クルーガー。
顔が場面によって違う人に見えた。

ある意味皮肉とも取れるような内容。

言語がドイツ語だったのが新鮮だった。

第1章、第2章、第3章とわかれていた。

赤や血がところどころに。



⚪以下ネタバレ



私だったら被告人とその弁護士を爆発とかじゃ済ませないレベルでぎったぎたに痛めてからと思いつつ、そこから生きる希望を見いだせるのかなと。

どう見たって彼らの仕業なのに裁判で追求していくと無罪に。結果的にカティヤは彼らと一緒に自爆。

1度目は爆弾だけを置いて。でも鳥が来てやめ、生理が来る。2度目を決意し、彼らが車に乗ったタイミングを狙い車へ入り自分も爆発。

痛いの損傷を伝えるシーン生々しい。

『クラッシュ』みたいな負の連鎖。

以下ストーリー。
第一章 家族クルド系移民のヌーリは麻薬取引で懲役刑に処されたが、刑務所で経営を学び、出所後はハンブルクで旅行代理店を経営し、生粋のドイツ人の妻カティヤと結婚した。息子ロッコが6歳になったある日、カティヤは友人とエステへ外出するために、息子をヌーリの事務所に預けてゆく。ところが事務所に戻ると通り一帯が警察によって封鎖されており、事務所は何者かに爆破されていた。DNA鑑定で、現場で発見された身元不明の遺体がヌーリとロッコのものであると告げられたカティヤは絶望で暴れる。カティヤは、息子を預けて事務所から出ようとしたときに、事務所の前に大きな荷台のついた真新しい自転車を停めた女性に「自転車を盗まれないよう気を付けて」と声をかけたことを思い出し、それを警察に告げる。しかし警察は、ヌーリに宗教上のテロの動機がないか、移民の麻薬仲間とのつながりがまだあったのか、移民同士の抗争がなかったのかを尋ねる。カティヤは夫を悪者にしようとする捜査にいら立つ。弁護士の友人はカティヤの相談に乗り、すっかり落ち込んだ彼女に同情してコカインを渡すが、服用後に警察がヌーリの周辺を探るための家宅捜索に入り、コカインを使っていたことが見つかってしまい事情聴取を受ける。ヌーリとロッコの遺体をドイツではなくトルコに埋葬しようとするヌーリの両親と衝突したカティヤは、ヌーリの両親に、カティヤが遊びに行くためにロッコを預けていったことを責められる。絶望した彼女はコカインを服用し、手首を切って自殺しようとする。そこに警察から、ネオナチ組織を運営する若い夫婦を爆破テロ犯として逮捕したという電話がかかる。第二章 正義カティヤは被害者遺族として、容疑者であるアンドレとエッダのメラー夫妻に対する裁判に立ち会うことを決める。裁判の最初に、メラー夫妻の弁護士はカティヤの退廷を求めて原告側を揺さぶる。さらに遺体の損壊状況を詳しく説明されてカティヤは動揺し、一旦法廷を出ようとする途中でエッダにつかみかかろうとする。原告側の証人として出廷したアンドレの父は、ネオナチになった息子とかねてから対立している人物であり、息子がガレージにくぎ、肥料、燃料など爆弾の材料をため込んでいたことを証言した。弁護側は、ガレージのカギの隠し方などの不備を指摘し、第三者が勝手にガレージに入ったことが否定できなくなる。次の証人である刑事はガレージにあった爆弾材料とテロ現場の発見物が一致すること、ガレージの爆弾材料からはメラー夫妻の指紋ともう一人の指紋が見つかっていることを証言する。弁護側は、身元不明の指紋は買った店の店員のものでなく真犯人のものである可能性を指摘する。被告側の証人であるギリシャのホテル経営者ニコラス・マルキスは犯行当日にメラー夫妻がギリシャにいたことを証言するが、原告側はマルキスがギリシャの極右政党・黄金の夜明けのメンバーであり、Facebookでの活動報告にメラー夫妻が反応していたことを指摘し、メラー夫妻の側は不利になった。しかし、カティヤが証言台に立ち、爆破前に見た自転車の女とエッダ・メラーが同一人物だと主張したところ、弁護側はカティヤのコカイン使用歴を挙げ、最近まで薬物を使用していたカティヤの証言には全く信ぴょう性がないと主張。原告側は薬物テストを拒否する。裁判官は、推定無罪の原則に立ち、メラー夫妻の無罪という判決を下す。カティヤは、事件前に途中まで入れていたサムライのタトゥーを完成させる。第三章 海裁判後、メラー夫妻は海辺での休暇中の勝ち誇ったような写真をSNSに上げる。マルキスの経営するギリシャのホテルにいると見たカティヤは、ギリシャに向かう。カティヤはホテルを見張り、マルキスらに追われながらも、マルキスが海辺の松林のキャンピングカーにいるメラー夫妻に荷物を運んでいるところを目撃する。カティヤはホームセンターへ向かい裁判で聞いたのと同じような爆弾の材料を買い、ホテルに戻ってくぎ爆弾を作りバックパックに入れ、キャンピングカーの下に仕掛けるが、見張っているうちに葛藤が起こり、爆弾を回収して引き上げる。ドイツの弁護士の友人からは控訴の手続きを始めようという電話がかかり、彼女はドイツに戻ると返事をする。スマートフォンに残っていた、ヌーリやロッコと海へ行った時の動画を見ながらカティヤは復讐すべきか上告すべきかしばらく考える。翌朝、カティヤは爆弾入りバックパックを持って松林に向かい、ランニングから戻ってきたメラー夫妻がキャンピングカーに入ったところでキャンピングカーに押し入る。キャンピングカーは爆発炎上し、空に煙が上がってゆく。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

鍋レモン