ネオナチが外国人を虐殺するという
社会問題を主軸に展開される物語
愛する家族を失った女性の絶望と
絶望の先まで描いた後の転調
そこからがらりと作品の雰囲気は変わる
見ている私の心臓の鼓動は
バクバクバクと早くなり
息してたかどうか定かではない程
彼女の決断を理解、共感しろ
というものではなく
この映画を見た人は
彼女の二度の決断の意味を
きちんと考えて
向き合わなければいけない。
間違いなくこの世界が
彼女にあの決断をさせたのだから
この映画の憎いところが
最初のシーンで被害者(主人公の夫)が
そもそも犯罪者であったという認識を
植えつけてくるところ。
殺されるに足る理由があるとみる世間
それは主人公の精神に追い打ちをかける
悪いのは被害者や被害者の過去ではなく
殺人を犯した犯人であるのに
正義とは