コーディー

女は二度決断するのコーディーのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
4.3
愛する夫と息子を突然奪われたカティヤの苦悩に満ちた闘いと決断。もうね〜ずっと苦しい映画やけど凄く良い映画でした!

ドイツのクルド人移民問題やネオナチなど社会問題を絡めつつも軸は終始カティヤの視点で描かれるドラマ。章立てでテイストを変えながらも異なる緊張感がひたすら続くし、ハードな内容やけど愛を描いたなかなかの傑作やと思います。

やるせない感情がひたすら続く映画やけどダイアン・クルーガー演じるカティヤの悲しみに押し潰されそうになりながらもギリギリ自分を保つ逞しさ、愛に突き動かされ屈さない姿勢が先の読めない展開を生み闘いから目が離せない。彼女のロックな雰囲気も反骨的であり危うさもありで哀しい。‬でもとてもクールでした。

‪法廷シーンで震えるほど煮えくり返ったの久しぶりってぐらい苦しかったけど宗教的な問題やらドイツにおける特にトルコ人に対する排外主義なんかもこの腹立たしさに繋がってるのかと思うと一括りの怖さなんかも感じた。‬
何気にこの邦題もガツンとくるしでとても観応えのあるドラマでした。