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女は二度決断するのMrsフロイのネタバレレビュー・内容・結末

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

まさかの前半シリアスな法廷劇!女性のサスペンスアクションを期待させる邦題と予告を真に受けた当方、じっーと堪える。
そう言えば上映館が渋い所ばかりと、今さら気付く。
ドイツ警察の極右勢力テロ事件の失態が招いた悲劇とは、終映後手に取ったチラシの文言。うん?そうだったっけ…

ファテイ・アキン監督の作品の観賞は初めてだが、数々の映画賞の受賞歴がある。トルコ系ドイツ人の監督の出自による特徴ある作品が多数。

さて私の思い込みだが、ドイツ語原題「Aus Dem Nichts」をGoogle翻訳にかけてみると「どこからでも」、他のレビューサイトでは「何もない所から」の意味とのこと。邦題とはかけ離れてないかい?

エンドロールに表示される、実際にドイツ国内であった極右の外国人排斥主義のグループNSUの連続テロ事件。この事件が背景にある作品だとここで知る事になった。もう、映画終わってます~

テロ事件で家族を失った女性の復讐劇では無いことを理解出来る迄に、あちこちと検索する観賞後となった。ドイツとトルコの関係、旧東独地域の特異性、ドイツ警察の偏った捜査と裁判等々。
単一民族、単一言語、国土が分割された経験の無い島国の我が国からは容易に理解出来るものでは無い。

参考
ドイツニュースダイジェスト誌2011年12月2日付の記事に(日本語版)『極右テロ・警察の大失態』
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