終始悲しいタッチで描かれた単なる復讐劇だと思われがちだけど、そうではなかった。
カティヤは彼らが押し付けてきた正義を、まったく同じやり方で、同じ状況で、何より自分の身をもって突き返した。ただの復讐の鬼にはならなかった。
最後のあの行動の本当の意味を知った時、衝撃で痺れた。そしてエンドロールのあの曲。ようやく苦しみから解放されて、行こうとしてる所へ行けたんじゃないかな。
移民者の夫ヌーリや"ギリシャにいた"ネオナチ達のように、誰もがあのような同じ立場になれる現代において、異文化や異国人との付き合い方を考えないといけない。