チャチャのパパ

女は二度決断するのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.9
帰って来たヒトラー以来のドイツの映画。

ここの劇場は120席くらいの小劇場ながらいつも良いのが掛かるので有名。今回もよろしかったです。

爆弾テロで夫と幼い男の子を亡くした女性が主人公。

三部構成になっていて、最初の章は主人公カティの背景と事件の経緯を描く。その中でドイツ国内の移民やテロやネオナチなどの問題がさり気なく触れられる。担当刑事のバイアスのかかった取り調べでそれは顕著だ。

第2章はこれは法廷劇に近い。容疑者が捕まり裁判となって行くのだが、案の定と言うか、ムカつく弁護士のまぁ憎たらしい事。無罪や減刑を勝ち取るのが仕事とは言え、ブラッド・ピットを老けさして引き伸ばしたような風貌がもう。容疑者達も充分に憎たらしいが、決定的なのはギリシャのピエール瀧だった。

そして最終章は・・・なんかサスペンス仕立てにんだが、日本と同じで銃とか自由に持てないから、安易に発泡するとかが無いのがリアルに感じる。

ラストは「あー、そうやってしまうかぁ?」それは子を持つ親として分からないではないです。

もう少し調べようが無かったのか?とか、悪い奴らやムカつく奴らがのこしまうが、そんなのは彼女にとってはどうでも良いのだろう。でも、二度目の決断は真逆だと思ってだけに、ショックだった!