麻薬ディーラーのクルド人と獄中結婚した女は、数年後、夫と息子をネオナチの爆弾テロで殺される。ほどなく容疑者は捕まり彼女は証人として法廷に立ち、彼らに裁きをくだすための戦いを繰り広げるが……。
2017年のカンヌで女優賞を獲った主人公ダイアン・クルーガーの濃厚なエモーションに満ち溢れた演技にフォーカスした映像が大部分を占めるヒューマン・ドラマ。犯人のキャンピングカーに小鳥が止まっているのを見て一旦思いとどまるのに結局最後の決断に至る心変わりが今ひとつ分からなかったけども……彼女に刻まれたサムライの刺青がラストの決断を導くんだろうかね。
しかし、社会構造や偏見・差別によって不当に虐げられる人たち（移民や元犯罪者など）、悲劇の家族愛……と見れば、『万引き家族』は「近年のカンヌの傾向と対策をやった作品」って誰かが皮肉を言ったけどまあそんな感じッスな……😅
