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女は二度決断するのひでGのレビュー・感想・評価

女は二度決断する(2017年製作の映画)
3.9
「王様のブランチ」でLiLiCoが熱く紹介してたので、ずっと観たいなと思ってた作品。【LiLiCoはお仕事モードと映画ファンモードを分けてる。本作はファンモードだったな】 でも、あの番組の映画コーナーはかなりの部分見せちゃうので、気をつけた方がいいね^^;

ダイアン・クルーガー演じる主人公のカティアは、外国人を狙ったテロ爆発事件により夫と息子を失う。

夫事務所の現場にいて、カティア自身も目撃した若い女性とその相棒である若い男性が逮捕され、裁判となる。

さて、その裁判の行方は、、→「ブランチ」だとそこまで話しちゃってるんだけどね(・_・;

本作は3つのチャプターに分かれていて、それぞれにタイトルが付けられている。

第1部「家族」
第2部「真実」裁判シーン

家族を一気に失ったカティアの喪失感がものすごい、、苦しい。壮絶にもがき苦しむカティア。

でも、彼女の悲劇はそこで終わらない。
第2部の裁判シーンはさらに苦しく、息も詰まりそうな、押しつぶされそうな問答が続く。

よく裁判によって「2度殺される」て言うけど、まさにそう!逃げ場のない袋小路に追い込まれるカティア。

さあ、そして、彼女はどんな決断を下すのか?
残られた、考えられる選択の道はそんなに残られていない。
裁判後、最後のチャプター名は「海」

第1部「家族」 第2部「真実」
それは、カティアが失ったものなのだろうか、

だとしたら「海」とは何を表すのか?

彼女の決断は、最大のネタバレなので、ここでは触れないが、
第2部まで観て、 カティアとともに苦しんでしまった、追い詰められてしまった私たちは、こう決断せざる負えない。

どんな決断であっても彼女を責めることはやめようと。
何が正しく、何が間違っているか、
カティアはどこに向かったらよいのか、
それは誰にも裁けない。教えてくれない。


重く、深いテーマの本作をあのテイストの番組でよく紹介したぞ、LiLiCo!あっぱれ!

【ブランチは、谷原章介がMCの時は文化の香りが残ってたけど、渡部で一気に質が低下したな、、、】
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