女は二度決断するの作品情報・感想・評価・動画配信

『女は二度決断する』に投稿された感想・評価

qudan

qudanの感想・評価

4.5
主人公を始めとした人間描写が丁寧かつ生っぽくリアリティがあって良かった。カメラワークもぐるっと回り込む動きを多用して臨場感があり、計算された画作り。

序盤の爆発事件 → 家族関係の描写 → 法廷モノ → 犯人を追跡する復讐劇(サスペンス) と色を変えつつ飽きさせない構成。
そこに主人公の怒りと悲しみ、心のゆらぎと強さが一本の芯を通している。

原題と離れた邦題だが、このタイトルを付けた人の気持も分かる気がする。
aaaakiko

aaaakikoの感想・評価

4.0
この監督は、ものすごい痛みを表現してくるのにすごくおもしろいので、見るのを止められない。

前半部分の、テロで夫と息子を失うのもつらかったけど、後半の裁判のシーンがつらかった…めちゃくちゃキツい。罪を裁くためとはいえ、息子の遺体がどう損傷していたかなどを聞かされる…気の毒としか思えないけど、しかたないんだろうか。
今回は、犯人は極右ということだったけど、思想に関係なく上から目線で赤の他人を襲撃することをいとわない人間というのがまた許せない。日本でも、こういう人間の犯罪で家族を失い、きつい裁判を傍聴しなきゃいけない人がいっぱいいるんだろうと思うと本当に残酷すぎる。
生理とかタンポンとか、生々しいシーンが出てくるのが、またいかにも日常という感じでつらかった。
masacco

masaccoの感想・評価

4.9
ダイアン・クルーガーのひりひりする演技がすごい。「海」の章では、海水浴の動画を観て「ママもおいでよ」って息子に言われて決断しちゃったのね🥲
2回ある生死の境目に異なる血が流れるのも興味深い。特に水中の血流が美しかった。
rtsoym476

rtsoym476の感想・評価

5.0
ふっ飛ばせ!
ぶっ殺せ!

このレビューはネタバレを含みます

爆弾テロによって夫と息子を亡くした女が、様々なこととぶつかりながらも復讐しようと考える。
人種や宗教が絡んできてなかなかに重たい内容。裁判の結果は当然ながら、家族の対応がひとつでも違っていたらこうはならなかったんだろうなと思う。
弁護士役の2人の演技が、とても良かった。
note

noteの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドイツで平穏な暮らしを送っていたカティヤだが、トルコ系移民の夫と6歳の息子が爆発事件の犠牲になって命を落としてしまう。カティヤは絶望して自殺を図ろうとするも、ネオナチの夫婦が事件の容疑者であることが発覚。しかし裁判は証拠不充分として犯人は無罪。やがて彼女の心は、復讐に傾いていく…。

自身もトルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督がヨーロッパでの移民排斥というリアルな社会問題を背景にしているが、本作のテーマそこではない。
主人公の女性カティヤの非常にパーソナルな葛藤だ。
もしも突然愛する人が殺されたなら?
しかも犯人が法で裁かれなかったなら?
それが「もし自分だったら?」と思うと、背筋が寒くなるサスペンスの秀作である。

本作でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いたダイアン・クルーガーの演技が、愛する人を失った人間の絶望や怒りを生々しく感じさせ、見る者を復讐の心理に引き込んでいく。

冒頭でカティヤは服役中の囚人と獄中結婚するのだが、幸せそうな花嫁姿から覗くタトゥーから精神的に不安定な内面が垣間見える。
恐らく彼女もそれなりの辛い人生を歩んできたことがタトゥーから容易に想像できる。
そんな彼女が子を産み、母親となり、出所した夫の仕事も順調でようやく安息の地を見出した…と思った矢先にテロという悲劇に見舞われるのだ。

序盤では彼女の絶望と悲しみを、中盤では法廷劇として社会の不条理をこれでもかと見せつけた後、静かに復讐のドラマへと向かってゆく。
ヒロインがあまりにも寄る辺がなく非力で孤独な女性であるが故に、庶民としては彼女に感情移入せずにはいられない。

しかし、(通り魔的凶行はあれども)ほぼテロとは無縁の平和な日本に暮らす者としては、いくらカティヤに感情移入しても彼女の絶望の深さにはたどり着けず、安全地帯から見つめている外野に過ぎないのだと思い知らされる。
交通事故や災害ならば諦めもつくかもしれない。
しかし明らかに憎しみを持って行われた人為的な脅威に襲われる経験など日本ではほとんどないのだ。
ゆえにカティアの悲しみの反動とも言える激しい暴力衝動と私たちは完全にシンクロすることができないのがもどかしく感じてしまう。
しかし、想像することはできる。
「もしも自分が彼女の立場なら、どうするか?」ということだ。
法に触れることは充分分かっている。
復讐が負の連鎖を生むことも分かっている。
復讐が成し遂げられた時、近親者や友人が警察の捜査や報道に晒されることも充分想像はできる。
しかし、心底愛する者、守るべき者が全て奪われた場合、その後も生き続けることがどんなに苦痛かも良く分かるのだ。
過去を全てなかったモノとして生きられるはずもないのだから。

組織の協力者による偽のアリバイで無罪となったネオナチ容疑者夫婦は、信じられないことにカティアの気持ちを逆撫でするかのようにバカンスを楽しむ様子をSNSにあげる。
彼らが作ったと同じ爆弾を調べ上げて作ったカティアは夫婦のキャンピングカーに侵入したカティヤは、彼らを道連れに爆弾を使って自爆するのだ。
復讐を果たしたとはいえ、やはりヒロインが死ぬという結末には呆然としてしまう。

もしあの夫婦が正しく裁かれていたら、残された母親は生きていけただろうか?
映画を見ている我々もカタルシスを得られただろうか?
いや、そんなはずはない。

ストーリーはシンプルな復讐譚かもしれない。
本作を「ありきたり」と評するのは、あまりに想像力が足りない。
愛する者を突然失ったその後を生きる者には、どうしようもない虚しさが残る。
自分もカティアと同じことをするかもしれない。
そんなことを痛感させられる作品である。
なんか勝手に楽しみにしてただけに少し味気なかった。
裁判からが見せ場っぽいことはあらすじでも把握してたけど、そこまでがあれほど長尺である理由もよくわからない。
ノンフィクションベースであることを考えると胸は痛むが…映画としての評価は別かなぁと。ダイアンクルーガーは名演してました。
あど

あどの感想・評価

3.5
夫と子のために復讐する話。
ラストが衝撃と聞いてて楽しみにしていた作品。

ひたすら暗くずっと淡々として、途中やめようかと思ったが、
ダイアンクルーガーの絶望感と悲しみを抑えた演技はとても良かった。
でもラストは衝撃というものでもなかったかな。至極考えられることでもあったように思う。あんなの観たらね…。

本人にとったら本望な決断だけど、悲しい以外なかった😔
ku

kuの感想・評価

3.9
息子と夫を失った主人公。加害者を法で裁くのか、自ら復讐をするのか。どのように進んでいくのか〜なんて考えていたら、そんな結末になるとは...。

終始重くて暗いし、誰も幸せにならない映画だけれど、最後のカットはなぜか清々しさがあった。色んな意味で解放されたというか。

疑わしきは罰せず。冤罪を防ぐには良いけれど、逆に真犯人が証拠不十分で無罪になったら、こんな悲しいことはないな。
ま

まの感想・評価

3.7
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