きまぐれ熊

ヴェノムのきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.4
シリアスなダークヒーロー路線を期待するとちょっと肩透かし感はある


主人公エディとヴェノムのバディムービーとして作られてるのでヴィラン感はほとんどない
人間喰ってるけどあくまでもプレデターだから捕食のためだし、食べるのは悪人だけにしようみたいな方向性なので割とシンプルに応援しやすい王道ヒーローものになってる

でもそれにしたって人物造形がテンプレすぎと言うか、展開重視で細かいところを書き込んでないのが気になったな
ヴェノムはエディに、お前が俺を変えたんだって言うけどその辺りのきっかけみたいなのはもうちょい欲しかった
ライオットと割と互角に戦えてたのでアクション面ではルーザーっぽさがなかったので尚更
エディも挫折するにはパンチが弱いというか、逆にその性格で表舞台に立つ仕事をこれまでどう立ち回ってたんだって感じだし
可愛いヴェノムを作ろうとした結果ほかのキャラの作り込みが色々引っ込んでしまってる印象
シリーズ前作のスパイダーバースはかなり繊細な心理描写があったのでどうしても比べてしまうな〜

ただコンビ自体のノリは好きなので、コンビ成立後の2人が続編でカーネイジとどう戦うのかは純粋に楽しみ

映像面は新鮮味のあるアクションが多かったし、終盤はもはやコミックそのものの躍動感
きまぐれ熊

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