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ヴェノムのdjangoのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
5.0
ヴェノムが最高にかっこよくて、強くて可愛い、魅力的なキャラクターだった。
良い奴だった。
そして、それだけの映画だった。
浅くて、狭い映画。
期待外れだったが、仕事はしていると言える。
ヴェノムが魅力的なら、問題が少々あっても、それは問題ではない。

何が問題なのか?
ストーリーが致命的。
ヴェノムとエディは融合出来たかもしれないが、この映画のストーリーと圧倒的な戦闘シーンは融合出来なかった。
非常にバランスの悪い映画。
ストーリーが死んでいる。
この手の映画らしく、ヴェノムになるまでのストーリーを丁寧に描いているわけだが、(体感2時間、実際は1時間?)ヴェノムと融合した瞬間そんなものどうでもよくなった。
ヴェノムと融合した時から、ヴェノムに引っ張られる形で前半あんなに丁寧にやろうとしたことがぶっ飛んだ。
食い合わせが最高に悪い。

『マスク』と『ターミネーター2』がそれぞれこの映画に似ていた。
敵が姿を変えて徐々に主人公のいる街に来るシーンは、ターミネーターを思い浮かべた。
予想より遥かにコメディだった。
『ルーク・ケイジ』の散髪屋の客がエディの上司をしていた。
ある意味評価別れる映画だと思う。
ヴェノムの魅力に全振りした采配は評価出来る。潔い。
そして、大半の客はそれで満足するから、合理的な判断でもある。
僕は納得してないけどね。
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