吉田ジャスティスカツヲ

ヴェノムの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
4.7
【ハリウッド版:ど根性ガエル】

"とにかく一番大事なことは何?"


怪物ヴェノムの真髄をその形状、変形ぶり、動きによって表現すること…
映画の主人公に持ってくるにあたり、なによりもそれがクリアできていたことに、私は嬉しく思っています👍


"ホントはR-15+制限にして、もっと禍々しく表したかったね"


そう、その黒く禍々しく凶暴なものが、夜の闇の中で異様な形に膨れ上がっていき、一気に解き放たれます。
それは嫌悪を招く邪悪な姿と化して強大な殺傷力を発揮し、暴力というものの愉悦に浸って、細長い舌を喜びにはためかせ…


"ねぇ、オナカ空いたんだけど"


…あとでね。
闇の中で鈍く光を放つ質感や、変形後の短い一瞬、まるで歌舞伎化するようにその姿を誇示するという演出もヴェノムという映画に似合うと思います。


"映像表現クリアしてそうだけど【大事なのはソレに操られる役者さん】だとと思うよ"


それ、いま私が言うから大丈夫。
寄生されて突然にイヤイヤに超人になってしまうやら、
邪悪な心に支配されていくやらのエディの可哀想っぷりも、
役者魂トムハーディが味わいのある【ひとり芝居なのにバディムービー】で魅せてくださり、大変ありがたい👍


"表情や仕草がトチ狂っているのに、必死にトモダチに説明しようとしてたね。まさか【トムハが熱湯コマーシャル】してくれると思わなかったよ"


あの部分はケッサクだったよね🤣
そしてこの一心同体によって、やがて最悪なヴェノムに観客の心まで同化させる方向にもっていく。
この流れがあまりに自然で、悪がヒーローへと変貌する怪しい快感がもたらされるのですよ。


"僕たちも今日は映画館にバイク🏍で来たから、帰り道は死ぬかと思ったよ…キミが"


お前のせいだよ💢
禍々しいのにどこか笑えるテイストは健在。
課せられた制約の中、ヴェノムが、自身の"形"によって自分が何者なのかを宣言していました。
もう、巻き込まれアクション映画はブルースウィリス、トムハに任せておけば安泰ですね👍


"ねぇ役者陣を褒めているらしいけど、ミニスカ穿かせたいならどうしてもミシェルウィリアムズでなくても良かったんじゃ?"


止めろや💢


"それに最終決戦に向かう前に、エディと寄生生物の【お互いのシンパシー感じる部分がもう少しあっても良かった】かもね。
お互いに心に悪い部分を持つキャラだからこそ、どうして寄り添うつもりになったんですか?どうして命懸けで相棒を手伝う気持ちになったの?がヒーロー映画として足りないと思う"


お前、段々まともなことを言うようになってきたな😳
そもそもヒーロー映画じゃねぇよ。


"ねぇ?そろそろ読んでくださっている方々から不思議に思われるころだから、キミの口からちゃんと話したほうがイイと思うよ"


そうですね。
【お読み頂いてる皆さんには、さっきから大声で独り言を言ってるように見えるかもですが】
私は…吉田。


"僕は…シンビオート:ブルー"









👁👅We are Veshida👅👁
















2018/11/09に追記:
どうやらシンビオートという生命体は【合体した母体の、それまでの人生を読み取ることができるらしいです】
それは互いの気持ちが寄り添う要素としての、私も上記の不満点を保管してくれた情報です👍
しかしながら、そんな設定を一本の映画としての中で説明してくれなかったこと。
それがやっぱり足りていない不満点です。