<ヴェノムってツンデレ。なんか可愛い>
意外に面白かったってのが率直な感想。物語もそこまで重くなく、軽いストーリーに強烈なキャラクターやアクションが合わさって面白さを作ってるという映画です。
ストーリーは、宇宙からやってきた動物に寄生するゲル状?の生命体を使って人体実験を繰り返す財団にすべてを奪われた主人公が、ひょんなことから自身も謎の生命体に寄生されてしまい、激しく強い力を手にしてしまう、というお話。
力を身につける、というよりは「ヴェノム」という生き物に寄生され、普段から自分の中のもう一人の自分と会話する、みたいな状態になっちゃうわけで。
始めは、ヴェノムに翻弄される上下関係だったんですが、アルシュ共存関係ではあるので、いつの間にか主人公と協力し合って敵を打倒していく面白さと爽快さがありました。
特に、たくさんの銃を手にした武装集団に包囲されたときは、自分の意志でヴェノムに変身?したり、ヴェノムに助けられたときに「ありがとう」と言ったらヴェノムが「どういたしまして」と話しかけたり。なんかカワイイんですよ。多分ツンデレですね。もうヴェノムが金髪ツインテールなお嬢様にしか見えない。
そして盛り上がるのが敵にも寄生する別のヴェノムの仲間たち。そんなヴェノムたちの戦闘アクションシーンはスピードにあふれていてわけわからないけどなんか凄い。ヴェノムになったり人間に戻ったり・・・これまでのMARVEL作品とはぜんぜん違う悪なのか正義なのかそんなことはどうでもいい強い意志を持った一人の敏腕ジャーナリストの苦悩と葛藤、そして力への渇望みたいな人間味溢れる面白さが有りました。
というわけで、この作品、かなり面白いです。そしてストーリーがいい意味でスカスカなので気づいたら観終わっている映画への没頭感を味わえます。もう一回くらい見に行っても良いなぁ。。。