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ヴェノムのmahのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.6
サンフランシスコで記者として働くエディ・ブロック(トム・ハーディ)。
ある時、がん治療の研究を行うライフ財団へと取材に行くことになる。
エディは前日の夜に、弁護士の恋人・アンのPCに届いたライフ財団の訴訟問題のメールを盗み見てしまう。ライフ財団が危険な実験を行っているを知ったエディは、翌日の取材でライフ財団のリーダー・ドレイクを問い詰めるが、その後すぐにエディは会社を追われクビに。また、恋人のアンも漏えいを問われ職を失い、エディは恋人と仕事を同時に失った。
しばらくしてエディの元にライフ財団のマーカス博士がコンタクトを取って来る。
ライフ財団の目的を知ったエディは内情を暴くために博士と共に研究室へと向かうが・・・。



なにごと~~!?!私の想像してた"最悪"ってこんなにハ~~~トフルじゃないんですけど~~~?!?!?
全米公開時に評価が割れたようですが、これは割れるでしょうねと言わんばかりのものでした。難しい。

もうひたすらトム・ハーディとヴェノムが可愛い。キャラクターやバディ映画としては100万点あげたい。正直5.0とかでは足りない。
トム・ハーディ演じるエディのコミカルさと、善と悪、光と影で言うところの善だとか、光という部分が際立つからこそヴェノムの悪や影が生きてくるのだが、圧倒的なエディの光に対し、ヴェノムの悪の表現があまりにチープ・・・。と思ったのだが、よく考えれば二人とも結局半端物だった。悪でもなければ善でもない。そこが二人が引かれ合った部分であるとするならば、もっとその部分にクローズアップしてほしかった。
メンタリティ的な部分で惹かれ合った二人だからこそ、その部分を大切にして欲しかった。
どうせ可愛いんだろうなというのは想定内だったが、あまりにもマスコット要素が強すぎてハートフルバディ映画。そう、これはハートフルバディ映画。めちゃめちゃ可愛い。
そしてトム・ハーディがずっと濡れてる。ビッシャビシャ。すごい濡れてる。

面倒な説明や重苦しい話が無いのでスナック感覚で気軽に楽しめる"悪"であり、更にエディのコミカルさも上乗せされ、とても楽しく観ることができる。無駄なことはどんどん省いてコミック感覚でガンガン行くぜ!という勢いで楽しめればベスト。
言わずもがなスピード感はかなりあるので観ていて飽きることはない。バイクでずっと突っ走ってる感じ。
どうしてもダークヒーローとなると重苦しい話を期待していまう部分があるが、そういう意味では新しい扉を開いてくれたように感じる。
お行儀のいい悪と言ったところか。

繰り返しになるが、もう少しキャラクターの感情の変化や人間性にクローズアップしてしてほしかった。どのキャラクターにも感情移入できない。
また、アクションでは大トロ!と言える部分はないが、平均的に楽しく観れる。映像美に関してはハードルが上がりすぎてるのも否めないが・・・。
ラストバトルはかなり見辛らく、バットマンビギンズかと思った。

今後シリーズを通し、ダークヒーローとして可愛いトムハを観れることがとてもありがたいです。ありがとうMARVEL・・・・。
次回への伏線もしっかりあったので楽しみにしております。
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