面白い！楽しい！
手が伸びたりのアクションシーンは超カッコいいし、街中でのカーチェイスも迫力満点でワクワクしっぱなし。ヒーロー映画としての派手さも十分に感じることができた。
ヴェノムのキャラとトムハーディの演技の相性が良くて、案外ゆるく楽しめる。
コメディ要素も結構強くて、クスと笑える部分も多々あった。
でも、思ってたよりただのヒーロー映画だった。序盤から中盤にかけての不穏な感じとかは良かったけど、そこから割とバーっと勢いよく進んでった感じ。
脚本に特に奥深さを感じなかったし、敵もそんなにカリスマ性も狂気も感じない。囚人やホームレスを使って実験してるのとかは面白い設定だと思ったが、根本的に悪役のキャラを好きになれなかった。
気に入らなかったのは、ヴェノムが身体を乗っ取るルールが不明瞭で、それがボンヤリしたまま解明されないのがストレスだった。これは続編につながるのか？と思ったけどそういう伏線的なものでもなさそう…？分からない、ということがワクワクに繋がることなく、少しストレスだったのが正直なところ。
普通にヴェノム良いやつだし、トムハーディのキャラと共鳴した理由もバックボーンが分かりづらいから感情移入しにくい。個人的には恋愛相談に乗るヴェノムなんて求めてなかった。
あくまで、「利害が一致」しているから共存する関係でいて欲しかったというか。その辺は多分好みの問題だとは思う。
やっぱり興行は大事だから仕方ない部分ではあるけど、ダークヒーローを謳うにしてはあまりにも残酷描写なさ過ぎない？直接表現をすりゃいいってもんでもないけど、もうちょいゾクゾクするような不穏感や恐怖感が欲しい。
ダークな世界観は「DC」に任せて、「marvel」は王道をやってればいい、ってスタンスであるべきなのか？
ちょっとだけ想像と違い、肩透かしを食らった。
あとやったらエンドロール長い(笑)
でもエンドロールの映像のオシャレ感はたまらんかった！
アクションは好きにはなれたので、とりあえず続編を楽しみにしときます。
