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ヴェノムのnewのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.8
正義感溢れるジャーナリスト エディブロック。彼は世界有数の大企業ライフ財団の非人道的人体実験の証拠を追っていた。
ある日ライフ財団に忍び込んだ際に、財団が隠し持つ宇宙生物シンビオートに寄生されてしまう…。

ヒーロー?ヴィラン?
そんな危うい魅力を持ったキャラクターヴェノムが主人公の物語。
かつて実写映画では「スパイダーマン3」に登場していた。
その時に感じたイメージとは大きくかけ離れている今作のヴェノム。
自称負け犬、意外と人間好き、ちょっぴりお茶目と、なんだか可愛らしい部分も垣間見える。
エディとヴェノムのやり取りも仲良しの友達の様でちょっと微笑ましい笑。最凶なんて言うからどんな悪党なのかと思っていたが、かなり良いやつでちょっと肩透かし感はある。人間を守ろうとした動機も非常に薄く、エディを信頼していく過程もまた希薄。凶暴さを押し出すのであれば、もう少し説得力のあるヒーロー化への工程が欲しかった。
けれども普通のヒーロー物とも違うのも事実で、主人公が悪者を頭からかじって食べてしまうのはこの作品にしかできないことだろう。
アクションシーンもヴェノムの特性を活かしたテクニカルかつダイナミックな演出で、監督のやりたかった「ヴェノム」でのアクションがふんだんに盛り込まれていたと思う。
今作はMCUとは切り離された作品ではあるが、マーベルスタジオイズムが踏襲されており、硬すぎず緩すぎずといった絶妙なバランス感覚も良かった。続編はカーネイジが出てきそうなので楽しみではあるが、
個人的にはこれだけ上手く「ヴェノム」の世界観を構築出来たのだから、MCUの「スパイダーマン」との共演も果たしてほしいところ。
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