タカシ

ヴェノムのタカシのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.5
『スタン・リーよ、永遠に』


軽い鬱状態がずっと続いていて、劇場での映画鑑賞はひと月半ぶりなのです。
久々のヒーロー映画という事で重い腰を上げて観に行って来ました。

脚本家の名前がたくさんあると作品がブラッシュアップされてより良くなってる場合もありますが、本作の場合はかえってとっちらかってしまって少しインパクトが弱まってる感じがしました。
おそらく初期の脚本ではもっと残酷で怖いストーリーだったものが、徐々にソフトなトーンに修正されていったのではないでしょうか?
「ローガン」「デッドプール」といった子供向けとは言い難いヒーロー映画がすでにある現状で、この体たらくは非常に残念に感じました。

いやもうね、「ヴェノムかわいいとか言ってんじゃねぇよ」と。

もっと殺して殺して殺しまくるのがヴェノムじゃないの?(ま、私も少し勘違いしてるかもですが)

途中のアパートでの格闘からのバイクチェイスはよかった。

問題は後半になるにつれどんどん脚本が雑になるんですよ。
まあ主人公がヴェノムと初めて同化するところも大概雑だと思いましたが、つまるところヴェノムの行動理由、行動規範がさっぱりわからない。
二人がなぜ共生するのか、しなければならないのか、説明が足らない。
前半が割りとスローペースだったのにも関わらず、なぜ後半あんなに急展開なのか頭数揃えた脚本家は何をしていたのでしょうか?

なんと言ってもラスボスの唐突な登場。唐突な行動。あれ共生した人物があの人以外では出来ない行動だよね?

ホントに「ヴェノムかわいい」だけじゃ駄目ですよ。
これ本当にトム・ハーディーでなかったらどうなってたことか。

パート2作る気満々ですが正直不安しかない。
あとスパイダーマンはどうするの?
スパイディとヴェノムを共演させるのにもマーベルの許可がいるんでしょうか?
ほとんど蛇足に近いエンドクレジットの最後にある映像にも少し鬱。
日本語吹替版のUVERworldの主題歌で完全に鬱。
劇場(2D吹替版)にて。18.11.16
2018#81
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