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ヴェノムのkazu1961のレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.8
「ヴェノム」
原題「Venom」
2018/11/2公開 アメリカ作品 2018-221

この作品、ブラック&ユーモアが効いていてなかなか面白いですね!
原作のアメコミでは、「ヴェノム」はスパイダーマンの宿敵として登場。米国内では、同じマーベルコミックのヴィランとして、映画「アベンジャーズ」シリーズにおける最強の敵「サノス」に匹敵するほどの人気を誇るそうです。だけど、今回の映画「ヴェノム」には、スパイダーマンはもとより他のマーベルヒーローも一切登場しないんですね。
背景には複雑な権利問題があります。実はマーベル社が自社製作するアイアンマンやハルクといったヒーローと、ソニーが映画化権を持つスパイダーマンは今でこそ『アベンジャーズ』として共演していますが、その契約期限は来年で終わり。そこでソニーは独自にソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC)なる新ユニバースをぶちあげ、その第1弾にヴェノムを位置づけたのです。これは、ヴェノムを全世界的キャラクターに育てたい彼らの戦略と強い意志があるんですね。
本作はヒーロー映画なのに悪役、それも人間の脳みそを丸かじりする残虐な化け物が主人公という意外性。これがなかなかナイス!しかも宿主の主人公とヴェノムの掛け合いがなかなかいけています。
ストーリー展開も面白いし、カーチェイスなど見せ場の出来もいいので、娯楽作品としてはなかなか良き作品ではないでしょうか。

スパイダーマンの宿敵として知られるマーベルコミックの人気キャラクター「ヴェノム」を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ダンケルク」のトム・ハーディ主演で映画化。サム・ライミ監督作「スパイダーマン3」にも敵として登場したヴェノムを、「ゾンビランド」「L.A. ギャング ストーリー」のルーベン・フライシャー監督のメガホンで、新たなダークヒーローとして描く。ソニー・ピクチャーズが手掛けるユニバース "Sony's Universe of Marvel Characters" の最初の作品。
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