何の予備知識もないまま観て、序盤の"腹空かせた下品な寄生型クリーチャー"としての描写は「おお! こりゃ21世紀版の『ヒドゥン』だわ♪」と思わず心躍った。
けど、中盤以降の展開は??? …はあァ?
結局、何のこたない。単なるエイリアンとの『ひとり二役・バディムービー』と化してしまって、テンションも失速した。
バディムービーとしては「凸凹コンビぶり、掛け合いのコミカル度、差し挟む"ほのぼの感"含め、フツーすぎる」中庸の出来かと。
ちなみに20世紀末に『The Journeyman Project3 :Legacy of Time』というPCゲームがあって、こいつは時空間を行き来する全身防護スーツ自体が個性的な知能を有してて、それを着た人間(=プレーヤー)と対話しながら任務を遂行する設定になってた。エディとヴェノムとの関係性は、このスーツと対話してた昔の自分を思い出させる。そのこともあって、寄生体バディって趣向自体、別段「新鮮」とも感じられなかった。