あおや

ヴェノムのあおやのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.9
人気リポーターであるエディ・ブロックは、自身の取材によって新進気鋭の宇宙企業ライフ財団のトップであるドレイクの反感を買ってしまう。権力者に逆らい、職も家もガールフレンドも全て失った彼にとりついたのは宇宙外生命体の“ヴェノム”だった。

開始から間もなくして、この映画における善と悪ははっきりと提示される。ヴェノムの心変わりの動機は少し弱い気もするが、この構成は映画全体にわかりやすさを与えている。
宇宙外寄生生物シンビオートは最初はただただ気持ち悪いのだが、それはブロックに寄生したあたりから徐々にクール見え始める。ブロックの姿が完全なヴェノムになる瞬間は、そのおどろおどろしい異形と迫力に思わず息を呑んだ。また、ブロックの中にいるヴェノムは始めこそ恐怖を感じさせるものの、物語が進むに連れて二人のやり取りは面白くなっていく。ここらへんはストーリー設定も含めて邦画のヒット作『寄生獣』にとても近いものを感じる。

そしてなりより本作はアクションが素晴らしい。『寄生獣』ともまた少し違うこの“寄生アクション”はとにかく新鮮であり、最高に楽しませてもらった。カーチェイスに大量のドローンが出てきたのも印象的。

個人的には名作『キック・アス』から長らくはまらなかったMARVEL。やっと最高のダークヒーローを見つけちまったぜ。