勝ったのは農民だ

ヴェノムの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

最近、少年漫画みたいな映画を続けて観てましたが、今作はまさにそれですね…。😅



自分にとって、この“ヴェノム“というキャラクターを初めて知ったのはトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン3』です。🕷

ただ正直な話、あの作品全体のことを考えると、ヴェノムの存在によって、主人公:ピーターに対して共感しづらくなったのは間違いありません。

後から聞いたら、
サム・ライミ監督も本当に製作者側の都合で無理矢理ヴェノムを挿し込んだらしいですね…。😅
あの3部作で最もアクション映画としての見せ場はたくさんあったんですが、ストーリーのまとまりや感動量の点で『3』よりも『2』の方が好きです。



今作のルーベン・フライシャー監督に関しては『L.A.ギャング・ストーリー』を以前観ました。
ギャング映画ですけどあれも少年漫画みたいな話で結構好きです。彼がアメコミ映画の監督をするのも納得です。


そして何より個人的にトム・ハーディが好きです。ちょっと悪人顔だと思いますが『マッド・マックス』や『ダークナイト・ライジング』は寧ろそれがいいと思います。だから彼がヴェノムを演じるのも納得です。

また、音楽をアカデミー賞を受賞した『ブラック・パンサー』のルードヴィッヒ・ヨーランソンさんが担当するなど、元々面白くなるであろう要素は沢山あったんです。

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【個人的に良かった点】

・ヴェノムに思いのほか愛着を持てた。
これが今作1番のサプライズでした。

・R指定なしの作品ため、見やすい。

・眼光が鋭いリズ・アーメッド演じるドレイクの、いかにもな悪役ぶり。🦹🏻‍♀️

・恋敵の役のお医者さんが意外といい奴。

・ラストのウディ・ハレルソンの登場。

・3/8公開予定の『スパイダーマン/スパイダーバース』の映像がすごい。


【個人的に悪かった点】

最初のバイクの駐車違反から気になっていましたが、確かに主人公は憎めないけど純粋にいい奴ではありません。🏍
それにしても、今作のトム・ハーディみたいなヒゲ面で筋肉質な体のジャーナリストって、実際にいますかね?

それを筆頭に、

「そんな簡単に会社をクビになるの?」
「なんですぐ警察に通報しないの?」
「そんな簡単にロケット発射するの?」

とか、ツッコミどころが多すぎます。

ただ『LAギャングストーリー』の時もそうだったんですが、そういうツッコミどころも許せる、愛嬌みたいなものをこの作品自体に感じました。


ただそれ以外に気になったのが、

・ヴェノムが寄生する動機やルールがイマイチ分かりづらかった点。

・暗い中でのアクションシーンが多くて、そういう意味では見づらい点。

・「最も残虐な悪」みたいにポスターに書いてましたけど、自分にはむしろ、ヴェノムは少しいい奴に思えました。
ちょっと看板に偽りありますね。

・エンドロールが長い点。

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R指定作品にしなかったのには批判的意見もあるようですが、
確かに今作『ヴェノム』や『ダークナイト』は、もしもR指定作品にしたなら、どんな感じになってたのか❓気にはなります。

今作も世界全体の興行収入的には昨年の『ミッションインポッシブル・フォールアウト』より売れたそうですし、絶対に失敗作ではないと思います。



はっきり言って、自分のなかでは2018年公開作品の年間ベスト‼️とかいう作品ではありません。
ただ、『アントマン・アンド・ザ・ワスプ』🐜もそうでしたけど、自分は予想以上に楽しめました。

最後に、スタン・リーのご冥福をお祈りいたします。🤲