銀幕短評 (#220)
「ヴェノム」
2018年、アメリカ。 1時間 52分。
総合評価 76点。
親子映画鑑賞会 その4 。次男に任せると、こっち系のチョイスばかりになるな(つまりわたしの提案する シリアスドラマ系は、すべて却下される)。
“You die, I die.”
あなたが死ねば、わたしも死ぬ。
「パッセンジャー」(#79、85点)で、彼女が彼に 宇宙で告げる(あの映画、とてもよくできていますね)。
まったく同じセリフを、ヴェノムが 主人公に 地球でいう。「おまえが死ねば、オレも死ぬ」
「グリーン ブック」(#210、81点)で、男たち二人が クルマで同行したように、主人公とヴェノムも いやおうなく同行する。分かりあえなかったものが、分かるようになる。共感できなかったものが、できるようになってくる。
運命を共にしなければ、互いに生きていけない。足りないところを、おぎない合う。相性が合わなくても、合わせにかかる。いつしか、なくてはならない存在になる。
こういう題材が、つまらないわけはない。