スパイダーマンのライバルにあたるヴィランを主人公にした作品。金のかかったド派手アクションが魅力のキャラもの映画。ビームは出ません。
ヒーローを主役にした作品にはない、汚さがあって、リアルというか、力の手に入れ方にポジティブさを感じないとこが良い。
ということで、この雰囲気が強い前半はエディの失望と挫折、そんな中でのヴェノムとの共生関係が作られていく流れが秀逸。これでもか、というくらい一般社会から逸脱していくエディにそりゃヴィランになるわ、という説得力を感じる。
これが一気に崩れるのが後半。ヴェノムはダークヒーロー的な性格でヴィランながら自分なりのポリシーを持つ人気キャラということなので、こう持っていくのは良いのだけれど…説明不足な点が多く、なんでそうなるの？と感じることがたくさんあった。
ということで、アクションと雰囲気は良いものの、ストーリーには雑なところが見られたし、そのせいでキャラ自体の魅力も発揮されなかった。
続編もあるみたいなので、そっちはストーリーにも期待したい。
