クマヒロ

ヴェノムのクマヒロのレビュー・感想・評価

ヴェノム(2018年製作の映画)
3.6
『一人二役コメディムービー』

宇宙からの寄生生物シンビオート。ジャーナリストのエディ・ブロックのバディムービー「ヴェノム」

原作も知らず、ポスターのイメージだけで見ると意外な作品。
シンビオートとエディの掛け合いをひたすら楽しみながら見るコメディ映画である。ルーベン・フライシャー監督の「ゾンビランド」シリーズ同様、劇中ライトな笑いであふれる。

ヴェノムが可愛いと思えるのもトム・ハーディの演技によるところが大きく、2人の掛け合いとトム・ハーディの一人二役のコメディが実に見事な作品。

テンポ感の良さも含め、さすがルーベン・フライシャー監督の演出ともいえる。

本作はグロ描写が極端に少なく、個人的には「ゾンビランド」の方がグロ過激コメディとも言うべき、それを楽しめる。
また、ブロマンスともとれる2人の仲の良さも「ゾンビランド」の2人ぐらいの歩み寄り方の方が後半のカタルシスが増すのでは、と考える。

映像体験で言うと、キスシーン、カーチェイス、爆発シーンの飛び散り方等、なんともヴェノム的で新鮮。

「スパイダーバース」の特典映像はなぜついたか理解不能だが、ほんの少しでもドラッギーな映像体験である。
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