<概説>
『スパイダーマン』シリーズの人気ヴィランを主役に物語が展開される。異星人に寄生された冴えない記者が、巨大組織の陰謀に一心同体立ち向かうことに。
<感想>
ヴェノムはサム・ライミ版しか知らないのですが、今作はそれにしたってヴィランらしからぬように感じました。
製作事情や作品事情が相当複雑化しても、MARVELはやっぱりMARVEL。ダークヒーローを描くにしても王道モノになりますね。
それが良いか悪いかなんてのは個人の趣味ですから、まあひとまず置いておいて。派手なCGで善行をされるととにかく気持ちがいい。
映画初登場から十年以上経過して、造形もより洗練されましたし。スパイダーマンの対になるキャラクターらしい繊維質な素材もより細やかに。それが猛スピードでぶつかり合うので、オオッと素直に驚きます。
終幕の真っ向からのぶつかり合いはいよいよたまらない。『スパイダーマン3』ではこぢんまりしてた黒の塊が、あんなド派手な展開をするものになるとは。
世界のMARVELブランド、その魅力の一端を見た気がします。