このレビューはネタバレを含みます
気持ちはわかるが、ルールの改定を求める側が相手側のルールを無視していては永遠に平行線じゃないかなどと最初は思っていたのだけれども、自分と彼らとでは人生の体感速度が全く違うのだという当たり前のことがわかっていなかった、つまりは気持ちなんぞまるでわかっていなかった。
なにかの冗談みたいなサイクルで大切な人たちを失い続けてきた彼らの、弔いの中にいやが応にも込められてしまうやり場のなさにも思いが及ばなかった。
そして、ファイナルシーンにおけるクラブの闇からライトの中へと浮かんでは消えていく彼らの踊りにどうしようもなく憧れの気持ちを抱いてしまうのだから、いったいいつになれば自分はこうした物事に対して臨場感を持って向き合えるようになるのかと、また反省文みたいなことを書いて反省したような気になっているという。