フランス語の洪水。しかも出てるのが自分好みの骨格の横顔の人々。更に繊細な男性達と鼻っ柱の強い女子...天国か。聴こえる音・目に入る横顔に飽きず難なく２時間以上持った。合わない人には拷問だろう。
小さな頃から、自分の頭で考えて、自分の考えを発言する事が当たり前だと教育された人達が、エスプリの効いた討論を延々と続ける。世間の求める金型と自分のセクシュアリティが合致してない事で悩むレベルの話より何歩も先に進んでて、さすが自由・平等・友愛の国だわと嫉妬した。
人が人を求めて直球に愛を伝えて何が悪い？？しかもこれで90年代の話。路地に寝転ぶデモのシーンは美しくてホロリときたけど、他は特に泣かず。
同性愛は戦時だと非生産だと咎められたけどそもそも昔から大らかに受け入れられてたんだから都会以外でもパートナーシップ認めてあげたら？、とか、話飛んで結婚なんて莫大な財産相続を要する人以外本当は必要なかったっていうし、この少子化社会いっそのこと母系認識で堅苦しい事言わず好きな人の子を生ませてくれればいいのに、とか生と性の話の筋から逸れて触発された。まだ現在進行形。
鑑賞前にHIVとAIDSの事やら起源諸説を調べといて、鑑賞後には現在の治療法とじゃあ子をもうけたい時はどうすんだ？とか調べてみたり、「フィラデルフィア」と同時代の事かとか、近親の間での病って事で牛骨粉の事を思い出して調べて...と検索の沼にはまってしまった。それで疲れたのか鑑賞当日夜は金縛り！
