それからの作品情報・感想・評価

「それから」に投稿された感想・評価

しも

しもの感想・評価

3.4
男って本当に馬鹿。
そして女は怖い。まるで悪魔のよう。
限られた場所と登場人物により、人間の業の深さがくっきりと浮かび上がる。
ああ、本当に怖い…
雪降る街中をタクシーで移動するキム・ミニが窓を開けて微笑む夜の灯で照らされた顔のなんと美しいこと。タクシー運ちゃんの声聞いてイ・ギョンヨン!と思ったけど後で調べたら余裕で違ってました(キ・ジュボン)
クォン・ヘヒョがどうにもこうにもプギャーってなって泣き出してしまうシーンに一瞬笑ってしまった後に100倍の共感を感じてしまいハッとしてしまった。
s

sの感想・評価

3.8
もう演技と間と空気感だけ
息するの忘れるくらい 切り替わりがない
わざと分かるように寄ったり 遊ばれてるような気になる
それからを回想させられた
あと シンプルにタクシーと雪のシーンは綺麗だった
Automne

Automneの感想・評価

3.9
〝静謐〟という言葉がこの世で一番似合う映画だと思った。
固定カメラ視点で、音楽も単調なもの、そうしてモノクロ。物語すら、緻密に練られているとは言い難いのであるが、演技や演出、映画の空気として魅せられるところがあるように思う。
どうして発展し尽くしたこの時代にこんな映画をやろうと思ったのか。それくらいにロックンロールな作品のように思われます。
志賀

志賀の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初ホン・サンスです。

常々、同じ職場のクッセェ家庭持ち上司とダッセェ不倫している人は全員目も当てられないぐらいに悲惨な死に方をして地獄に落ちて欲しいと切に願っている祈っているぼくからすると、この作品は最後まで見通すことができないのではないかと途中から強い危惧があった。

しかし結果的には、不断の生活で二十秒に一回ぐらい、同じ職場のまじでダッセェ家庭持ち上司とまじのまじでクッセェ不倫してる人でなしなんて糞尿満載のバキュームカーに時速100マイルくらいの猛スピードで轢き殺されても誰も何も憐れんだりしないだろ、と思っているぼくにもこの作品は何故だか微笑ましく、というかむしろやさしい気持ちになれるくらいの印象を与えてくれるのだった。

何故だろうか。小さな出版社を営みながらも社員と不倫する社長、その社員、そして不倫される妻。登場人物、全員アホの『アホトレイジ』だってこともあるけど、唯一の部外者である新入社員として入社したキム・ミニ(すぐそばにありそうでやっぱりない素朴な美しさをたたえている!)の魅力と、その他の全員アホのアホたちとの交流が切実ながらもどこか微笑ましい会話のやりとり・間になっているからだろう。糞臭い家庭持ちの上司と死ぬほどダサい不倫するようなカス同然のクズなんかいますぐ全員死んでも何にも思わない、というか、むしろ拍手喝采、手が痛くなるくらいまで決して拍手を止めるつもりはない覚悟もばっちりできているぼくでさえ、全然胸糞悪い思いなどしなくて、むしろ胸があたたかくなってくる物語だと感じた。これはひとえに監督と役者たちの技量の賜物なのだろう。(鼻水をダラダラ垂らしながら泣く男、口から飲んだばかりの焼酎を小さな滝のように垂れ流しながら泣き叫ぶ女性など、この映画でしか見られないリアルな男女の姿から監督のビジョンへの執着を感じた。)

とはいえ、めちゃくちゃダサいガタガタのズームイン・ズームアウトや、むやみやたらなパンには困惑した。必然性が感じられないので。フレームの中の何を見せたいから画を動かすのか判然としない。でもまだ一作品だけしか見てないからなんとも言い難いとも思う。彼は彼なりの必然に駆られてこの文法を選んでいるのかもしれない。彼のフィルモグラフィーを辿っていくうちにその理由がわかるかもしれないなという気もした。したし、いやわからねえだろ、という気も強くした。個人的には非常に好ましい小品であった。これからもホン・サンス監督の作品を観ていきたい。

あとひとつ言い残したとすれば、まじで手に負えないくらい臭すぎる家庭持ちの上司と死ぬほどダサい不倫をしてるような人は『デッドコースター』(見たことありませんが)に出てくるようなどんな残虐な手法でどんな陰惨な死に方をしても誰も一片の同情なんかしないし、積極的にそういう死に方で死んでもらえたら世界のためになるな、と思う。強くね。でも夏目漱石の『それから』を片手に雪道を静かに振り返らず歩いていくキム・ミニの姿を見ていたら、そういうのも全部どうでもいいなと思った。みんな生きてるからみんなそれでいいなって。生きてるだけでみんなみにくさとうつくしさがあってそれらが共存してる我々の生すべてがほほえましいなって。
雪紘

雪紘の感想・評価

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音楽が最高。専属なのかな。
SUNSHOWER

SUNSHOWERの感想・評価

3.7
久しぶりのホン・サンスだったけど、相も変わらずにダメな男とダメな女を描き続けているのは、ブレない人だなあと思う。延々とダメっぷりを見せつけられ飽きてきたころに、突然ガラッと世界を広げる演出も健在。この作品で言えば、雪の降る中をタクシーで走るシーンな訳だけど、それはもう見事としか言いようがない。

最後に1冊の本を登場させてテーマを締めくくるやり方は『パリ20区、僕たちのクラス』を連想させるけど、『パリ20区』ほどの腑に落ちる感動はない。「やはり不倫は上手くいかないものだ」くらいの感じだろうか。

とか言ってネットを調べてみたら、ホン・サンス自身が実際に不倫スキャンダルを起こし、その不倫相手がこの作品に出演してるとか。なんだそれ? 作品の出来は置いといて、テーマを考えるとますます理解に苦しむ作品 (●’ᴗ’●)✧
トール

トールの感想・評価

4.4
20191114レンタルDVD 89点 モノクロの味わい深い作品で、キムミニさんが魅力的すぎます。その美しさは、日本人女優でいえば誰に匹敵するのかなー?松嶋菜々子?とにかくヒロインも作品自体も素晴らしい作品です。^_^
無様なおじさん、1日の重みの違い。
み

みの感想・評価

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ループする(卑近な意味で)
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