不幸な超能力者ものが好きなのでドンピシャだった。最高。クローネンバーグのスキャナーズやデッドゾーンのように狐につままれたような鑑賞後感。
ユダヤ教の比喩はよく分からなくても、アリアンを神(天使)に例えてるんだなというのは最初からちゃんと伝わってきた。それはそうと彼は死が近い人の傍へ行くと回っちゃうということなのだろうか。
あの不思議な浮遊シーンの殆ど全て実際に役者をクレーンで宙づりにして撮影したというのに驚く。気持ちいい映像だった。
映画館の外に出たら道行く人々が空を見上げてて、現実と映画のシームレス感がすごかった。皆既月食の日にこの映画を見るのは最高のタイミングだった。