Yukiko

ジュピターズ・ムーンのYukikoのレビュー・感想・評価

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)
4.0
2018年8月7日
『ジュピターズ・ムーン』2017年ドイツ・ハンガリー制作
監督、コーネル・ムンドルッツォ。


ハンガリー。
シュテルンは難民キャンプで働く医師。
自ら犯した医療ミスによる賠償金を、働きながら貯めている。
ある日、そこにシリアからの難民の少年アリアンが、拳銃に
撃たれて運び込まれた。
シュテルンが診るが、アリアンの傷口は塞がり、身体は
浮遊するのを見てシュテルンは驚く。
そして、シュテルンはこれで賠償金のお金を稼ごうと、
アリアンを連れ出す。
先々で、浮遊するところを見せ、お金をもらうが
シュテルンがそのお金を独り占めする。
アリアンを撃った国境警備隊もアリアンが生きて
いるのを知り、後を追う。


空中浮遊と言うと、オウム真理教の亡き麻原彰晃が坐禅を
組んだまま浮く…が有名でしたけれど、その後、あれは
坐禅を組んだままの状態で、足で跳ねて飛び上がってる
ところを写真に撮っただけだと暴露された。
その後、空中浮遊という言葉はまるで聞いていなかった。

この映画の空中浮遊は、まるで無重力空間にいるような、
そういう場所で撮影したのとCGを組み合わせた?のかな。

この映画でシリアからの難民問題を語っている。
シリアからハンガリー経由で、オーストリアやドイツを
目指しているらしい。
難民を受け入れづらいのは、この映画の中でもあるが
難民の中に混じるISなどのテロ組織の存在。
なんで人んち来てまで爆発させなあかんのやろ?
と思うけれど、革命派には言い分があるんだろうか。

ヨーロッパとエウロパは同じつづりだと。
Europaが双方のつづり。
エウロパは木星(ジュピター)の79個(2018年7月
現在で)ある衛星の1つ。

この映画は何が言いたかったのでしょうね。
難民問題を語りたかったのなら、どうして空中浮遊が
出てくるのでしょうか?
医師シュテルンが問いかけるのは宗教問題。
空中浮遊するアリアンを天使とみなしている。
自分の医療ミスで人が死に、そこから救われることを
願っているからアリアンに救いを求めたのかしら。

空中浮遊して、もっともっと上の視点で物事を見なさい
…ってことかしら?
高い位置で全体を見れば見えてくるものがある、良い
考えが浮かぶかも…とか?
Yukiko

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