ジュピターズ・ムーンの作品情報・感想・評価

「ジュピターズ・ムーン」に投稿された感想・評価

【ネタバレなし】

ある事をきっかけに、宙を飛べる能力に目覚めた不法移民の少年の物語…

なんですが…視覚的に分かりやすい空中に浮く能力はいいとして、他の能力があまり明確に提示されず(でも確実にはあるよう)、暫くは???でした

これから観たい人は、もしかしたら予め知ってた方がいいかも。

そして、『ハードコア』(“Hardcore Henry”)のような一人称視点で描かれたり、長回しや手持ちカメラを使った緊迫感のある映像は、かなりアクションを意識させる一方、『ベルリン・天使の詩』のように宙を舞う詩的な雰囲気の映像もあり、アクションヒーローを撮りたいのかアートなのか?、必要なの?と思えるエロいシーンがあったり、だからといってそれらのショットの選択が的確か?と言えばそうでもなかったようでもあり…。

少年の逃亡を手助けしながらも、ある目的のために利用する医者や、なぜか執拗に追う刑事(?)、そもそも少年はどこに向かいたいのか?など、劇中では、それぞれの思惑があまり明確に説明されず(その地域の基礎的なな知識が必要だったのか?それとも常識の範囲内だったのか?)、彼らの行動と目的の意図がとにかく分かりにくく感じて、自分はついていけませんでした。

かなり意図的なのか?作風なのか?
物語の作り方が、自分の感覚と極端に合わなかっただけかもしれません。

ただ、実際ワイヤーで吊っているのか、合成なのか分かりませんが、最近のCG映像とは明らかに一線を画す雰囲気の、宙を舞う映像だけは確かに凄くて、この迫力はスクリーンじゃないと分からないものだとは思います。
おりこ

おりこの感想・評価

2.8
最初は面白そうで展開に期待したけど、そんなんでもなかった。。移民の意味あったのかな。
Aya

Ayaの感想・評価

3.7
劇場公開時、これと「パディントン2」と迷って、逃しちゃったんですよね・・・。
そしたら、お友達が褒めていて、とても見たかった作品。

ハンガリー、ドイツ、フランス映画でハンガリー語か・・・一番辛い言語選択された、って感じですねw
(いや、ハンガリー映画にドイツとフランスが乗っかった構図だよ!)
ハンガリー語ってフランス語に近いのね。

主人公はシリアの少年アリアン。セルビアへの密入国のため、すぐに見つかってしまい、銃撃を浴びて船は転覆、一緒に逃げてきた父親とは再会の約束をしたものの離れ離れに。
なんとか岸に泳ぎつくものの、すぐに見つかり、撃ち殺されてしまう。
すると身体が宙に浮き上がり・・・。

もう一人の主役は闇医者。
彼は医療ミスで病院を追い出され、現在は難民キャンプで働いている。
恋人に頼んで賄賂で幾人の難民を違法に病院へ収容している。そんな彼はなんとか病院に戻りたいと考え、医療ミスを犯した遺族へ送るために金がいる。
そんな医者のおっちゃんの所へ撃ち殺されたはずの少年が運び込まれる。

驚きながらも少年の能力を使って「聖書に描かれた天使」に見立て、金儲けを提案するおっちゃん。金を稼ぐことで父親と再会し、国外に逃れるためおっちゃんの提案に同意する。

冒頭の水の中、差し込む光(警備隊のライト)、沈みゆく死体の中を必死に泳ぐ少年がとても美しい。

少年を使っておっちゃんはうまいこと稼いでいくんだけど、病院の恋人には呆れられ、最初に少年を撃ち殺そうとした警察が調査を始め、2人の行方を追ってくる。

でもこの警察の人も、どうも組織的に追っているというよりは、自分で見たものが信じられなくて探してる、というテンション。

そんな中で宗教も文化も生き方も世代もまったく違う少年とおっちゃんが徐々に心を通わせていく。

あの警察から逃げるシーンで能力を使った時に顕著だと思ったのですが、この少年の飛び方がふわあ、ってゆっくり上がったり下がったりするのがいいですよね。
スローモーションにも見えるし、それ故独特のSF感を生み出してる。
メイキングみたらワイヤーのようですね。このワイヤーアクションの付け方めちゃうまい、と思います。

しかもだんだん上下の感覚も自由自在にできるようになるんですよ!
物や人が方向感覚なく落ちたりしているので、自身が浮き上がるだけではなく、空間自体を操れるように進化してるって事かな?

あと、結構カメラワーク自体が難しい撮り方をしていたり、トリッキーな長回しも多い。
他にもカメラの魔法だと思うのですが、お互いの立ち位置が意図的にありえない位置に移動しているのも面白いと思います。

そして、上記した金稼ぐために始めた2人ですが、死の床にいるおばあちゃんに「奇跡」を見せてあげたり、この能力をいろんなことに使い始める。

なるほど!と思ったのが有事の際に誰も頭上なんて確認しないじゃないですか?少年は浮き上がることによって、そういう逃げ方があったか!と。
結構この映画、アイデアが詰まってますね。

そしてハンガリーにもガンガンいるネオナチから、ハンガリー語がわからないからってヒドい罵声を浴びせられるのですが、金儲けにきたし、うまくやり過ごせばいいのに、おっちゃんがわざわざ少年に逐一訳して事をややこしくするの笑ったw
高級レストランで難癖つけてくる感じ悪い店員に対しても過剰な仕返しをするおっちゃんw

ハンガリーって95%がマジャル人という民族らしいのですが、難民に対しての扱いは酷いですね・・・。
少数ですが他民族やジプシーのドイツ人(ロマと映画内では差別的な意味合いで使われていました)などもいるようですが、まあ98.5が自国民の日本並み?

おっちゃんすでに少年が差別的な扱いを受けることが耐えられないようで、この感じ悪い店員に対してレストランでも大暴れ!
ちなみに少年、英語もいけるので2人の会話は英語。

少年一時は自分の能力をうまくコントロールできかけていたのですが、だんだん無理が生じてきて、落ちたりするんです・・・。
その上、少年のおっちゃんに対するほんまにお父さんに合わせてくれるの?的な疑心暗鬼も生まれて・・・。
おっちゃんはお金を稼ぎたい。
しかし少年への保護欲も加速し・・・。

そしてこれはこの映画の大きなテーマでもあるのですが、神。
昔は皆が素直に神を信じられたのに、今の世の中それが難しくなっている、と不満を漏らします。

「神は人間が考え出した最も美しい概念だ。一番すごいのは神は罰を与えるという仕組みを思いついたことだ」と言っていたり、信仰心があるのか、神の存在自体に疑問を持っているのか・・・現実的ではないと思いつつ、神をそして少年の起こす奇跡を信じたいんだと思いました。

信仰してる宗教が違うので、少年はおっちゃんの言ってることともちろん相入れないわけですが、否定するのではなく、素直に疑問を投げかける。

そしておっちゃんの目的は金儲けから、少年を救うa.k.a国外へ脱出させるへ確実に移行してゆく。
もうお父さんと息子じゃん!!

SF映画ではありますが、ラストはド派手な銃撃戦などもあります。その時の少年の反応がリアル。
普段、銃が出てくる映画ではわりと不問にされるアクションですよね。
だってこの少年、ただの難民だし、空飛べる以外の非人間的なことはできないわけですからw

それでも、彼のその能力が人々に与える影響・・・。
ラストのラストのアレ、超スマートですね!!

そこであの決着を見せるある人物がとても人間的。
ここでもきっと神や奇跡といったトリガーが働いたのでしょう。
この映画、どのおっちゃんも最高ですね!
Viva!おっちゃん!

シリア難民の少年が事あるごとに「フレンチフライを食べたい」と言っていたのも象徴的ですね。

ハンガリー国防軍なのか警察なのか知りませんが、ナチュラルに銃を持った兵士が普通にバスに乗ってるのインパクト強っ!

後、なんか逃げるのにホテルに潜り込んで、フレンチフライを貪り食いながら潜り込む部屋で、ボールルームダンスの競技会が開かれていたのですが(種目はワルツ)一瞬しか映らないけど、めっちゃ会場狭いのに多くのダンサーの皆さん、寄りのカットのカメラも合ったにも関わらず、一切ぶつかりもせず、確実にプロですんばらしかったです。ここだけ20回くらい見ましたw

ただこの映画、アテレコが下手くそすぎで笑っちゃうレベルw
合ってなさすぎてそこそこノイズです。

後、話に全然関係ないけど、相手の解けた靴紐を結び直してあげる、っロマンティックでエロティックですよね(?)

レンタルDVDで見たのですが、他映画の予告編が17分も入ってるんですけどwどれも面白そうで・・・クロックワークス、目利きですね!

普段SFに明るくないのですが、とっても面白かった!!
やっぱり劇場で見たかった〜★

黒羊

黒羊の感想・評価

1.8
「ジュピターズムーン」

インセプションの第2階層とトゥモローワールドを出してすんごく引いたようなもの。
撃たれても死なない少年が空を飛ぶ、いや浮くだけの2時間。そしてそのシーンも多くはない。宗教的表現はあるんやろうけど、ペラッペラソーな脚本もあってこれで2時間はキツ過ぎるゥ!俺の平日の2時間を返せ!
でも、昔見た明晰夢のようなシーンもあり、感覚鋭く明晰夢見れる方にはプラスになる映画かも。久しぶりに明晰夢見たいなぁ。
jitsumon

jitsumonの感想・評価

3.6
自分がハンガリーの宗教、状勢に詳しくないのが悔やまれるがショットのコーディネート、ライティング等技術力の高さを感じた。

一番印象に残ったのは「人間が神が罰を与えるという仕組みを作り上げた」という台詞。

冒頭の月の説明と本題の関係性が詳しく知りたい。
ErnieHoyt

ErnieHoytの感想・評価

1.0
見なくて良い映画も見てしまった。貴方たちが時間の無駄にならないように、この映画は絶対手にとっちゃダメだ。ハンガリー、ドイツ・フランスの共同作品の「ジュピターズ・ムーン」。第一、木星の衛星がまったく関係ありません。シリア人の青年がセルビアからハンガリーの国旗を入ったときに、国旗警備兵に撃たれ、でも空中に浮かんで死にませんでした。なぜこの能力があるのも不明。飛べるなら、ハンガリーから脱出するなら、あるハンガリー人の医者の協力も不要。この映画全体が意味不明、わけわからない!
飛んでいる時の映像がキレイで印象的!

ストーリー的には可もなく不可もなく。。
ぴーと

ぴーとの感想・評価

2.5
地味なシーンが多い中アリアンが浮遊するシーンだけ別の世界から空間を切り取ったかのように異質な時間が流れる不思議な映画でした。彼は文字通り浮いていましたね、2つの意味で(ドヤ顔)

浮遊するといってもドラゴンボールの舞空術のように空を自由自在に飛びまわるわけではなくふわ~っとゆっくり上昇するくらいで、おそらくワイヤーで吊られてるんだと思うんですが上昇していく恐怖感とアリアン自身浮遊できるようになったばかりの不慣れな感じが表現されていて不思議な仕上がりになったように思います。

あの気を抜いたら落っこちてしまいそうな浮遊シーンを見てると、自分が空を飛ぶもうまく飛べずに落ちてしまう夢をたまに見ることがあってなんとなく思い出しました。

ちょっとよくわからないんだけどなんで人が浮くところを見ただけで大金を払うんですか…?どういうシステム?
期待してた感じと違う
す

すの感想・評価

3.4
2018年、124本目。
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