コーディー

2重螺旋の恋人のコーディーのレビュー・感想・評価

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)
4.0
結構ややこしいのかな〜って思って集中気味で鑑賞したけどとても観やすくてオチもそれなりにスッキリ。好きな感じでした。

謎の腹痛に悩まされるクロエが治療先として紹介された精神科医と恋に落ち、さらにその双子の兄との狭間で背徳の快楽に溺れる話。現実と妄想の継ぎ目が曖昧な中でクロエ同様に正反対の双子に観てるこっちも翻弄される。不穏を煽る映像美、意味深なカットにセリフなどにも引き込まれるけど曖昧から芯に迫る終盤はオゾン流双子の神秘はなかなか興味深い内容でした。

サスペンスやホラー的な流れはさて置き、双子についていろいろ勉強になるとこもあって結構いろんな感情が湧いてくる。多分こうでしょ〜を巧みにすり抜ける展開は単純にゾクゾクしたしとても面白かった。ジェレミー・レニエの真逆双子演じ分けもどちらも魅力的で良い。

オゾン監督の〝17歳〟でも鮮烈だったマリーヌ・ヴァクトの美しさとエロス。あんなプレイまでしてまだクールに美しいんやから単なる腹痛に襲われる柔な女性なわけないや〜んな得体の知れなさも彼女ならではの奥深さw冒頭のこちらを睨みつけるような髪切りシーンから妖艶な魅力に吸い込まれるし先の読めない物語とナイスなシンクロ。
ちょこちょこ変態なのも好きですよ〜w